先日、ネジがきつくて外せない話を日記に書きました。
力を入れてネジをはずそうとしたため、ネジ山が潰れかかってしまったんですが、その時、「ネジがばかになる」という表現を使いました。
マイミクさんから「ねじ山にゴムを乗せてドライバー使うとねじ山がバカになっても回しやすい」という貴重な情報を頂いたので、実際どんあものかと思い、ググってみたところ、いろんなサイトがヒットしました。
読んでみると、みな「ネジがばかになる」という表現を使っておらず、「ネジ山が潰れた」とか「なめたネジ」という表現を使っていました。
確かに「ばか」という表現は、侮蔑表現ととらえられやすいので、使う文脈に気をつけないと行けないかもしれないので、「潰れる」というより具体的な表現を使うのは良いと思います。
とはいえ、「ばか」を国語事典で引くと、例えば『広辞苑 第七版』では
ばか (3) 役に立たないこと。「蝶番(ちょうつがい)が——で戸が閉まらない」という語義と例文があることからも分かるように、一応、正用として認められています。
しかし「なめた」をこの意味で使うのを僕は今回初めて知ったので、スマホに入れてある辞書で調べてみました。
スマホにあるのは:
小学館 精選版 日本国語大辞典
小学館 大辞泉プラス
岩波書店 広辞苑 第七版、第六版
岩波書店 岩波国語事典 第七版
三省堂 スーパー大辞林 3.0
三省堂 国語事典 第八版、第七版、第六版
三省堂 新明解国語事典 第八版、第七版、
大修館書店 明鏡国語事典 第二版、第一版
で、職業柄、一般の人よりは多くインストールしていると思います。
「なめた」を見出し語に揚げている国語事典はこのなかにはないので、いわゆる辞書型(終止形)だと、下一段活用の「なめる(嘗める、舐める)」はすべての辞書に、大きめの辞書にはそれに加えて、文語四段活用の「なめる(滑る)」があります。
「なめたネジ」の「なめた」は口語なので、「舐める・嘗める」の方ですが、辞書には適切な語義がありません。
嘗める・舐めるの方は、一番新しく、実際の例文から語義を抽出する編集方針の三省堂国語事典第8版だと:
な・める
(1) 舌でなで(て味をみ)る
(2) 味わう
(3) 軽くみる。あなどる。
(4) 《映画・放送》〔俗〕(a) カメラが動きながら、はじからはじまでをうつす。 (b) 画面の手前のもの越しに、向こうのものをうつす。
(5) かたはしから焼く。
となっています。
「ばかになる」の意味での「なめる」はいつ頃から使われるようになったのか気になります。
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