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2019年01月27日16:18

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入院中の母にわたしが会わせてもらえない理由 4

ここまで書くと、普段の母をご存じの方はアレッと思われるかも。
なにしろ、たいら母と言えば昭和一桁生まれの女性にしては珍しいリケジョで、
いつ何時も絶対に感情的にはならない理性派。
どんなに怒っていても声を荒げることもなければ、
悪戯をした子どものお尻すら叩かない非暴力主義者なのだから。
普段の母なら絶対にこんな争いごとは起こらない。


でも、実は母には痛みに弱いという弱点がある。
心臓や大腿骨頸部骨折の手術をした後など、
わたしですら普段とのギャップに驚いたくらい「痛い、痛い」と大騒ぎをした。
ちなみに今回も腰の痛みは推し量ることはできないが、
ブロック注射ですら「もの凄く痛い」と騒いでいたが、
母の下敷きになって腰を痛めたわたしも、
ほぼ同じ場所にブロック注射を打ったけど全然痛くなかったぞあせあせ
普段のわたしは母ほど精神が強くないのでカウンセリングを受けたりしているが、
耳の持病で局所麻酔で頭蓋骨を削られるという手術を何度も経験しているため、
痛みにはめっぽう強い。
と言う訳で、レントゲンで見る限り骨折が分からない程度なら、
大騒ぎすると疲れるだけだから痛みに慣れるようにしたらと言っていたのだが。


しかし、今回は故意ではないにしても母に靴べらで怪我をさせたのは事実なので、
早く病院に連れて行って手当てをして貰わなければと思っていたら、
玄関のチャイムが鳴ったので慌てて扉を開けたら数人の男性がなだれ込んできた。
救急隊ではなく「警察」と書かれたベストを着ていて、
救急隊は後から来ると言い母の居場所を尋ねたので2階へ案内すると、
「靴べらで母親を何回叩いた?」と聞かれたので、
「1回……もしかしたら2回くらいは当たったかも」と正直に応えた。
そのうち、わたしは貧血のような症状で自身も床に座り込んでしまった。
なにしろご飯も食べていなければ、全く寝ていなかったので疲労困憊していたのだ。
そんなわたしを見て、年かさの警官が「気の毒に……介護疲れなんだろう」と言った。
その言葉を耳にして、ようやくわたしはなんか変だぞと思い始めた。


暫くして救急隊が来ると、2階の廊下は定員オーバーになったため、
わたしは2・3人の警官に促され1階の居間のテーブルの前に座った。
するとわたしの目の前のいつもは母が座っている椅子に警官が座り、
入れ替わり立ち代わり状況説明を求めてきた。
故意ではないにしろ、靴べらで母の手の甲を叩く形になったのは本当。
しかし、1回かせいぜい2回しか靴べらはあたっていないはずなのに、
警察は「3・4回か?5・6回か?」と聞いてくる。
この時は頭が回らなくて気がつかなかったが、
警察は母の全身の青アザを叩かれてできたアザだと誤解していたのかも知れない。
「手は2回しか叩かなくても、足は何回叩いた?」と何度も聞かれたので。
いくら頭が回らなくなっていたとは言えやらないことはやったとは言えない、
と頑なに否定していると今度は「過去に母親を叩いたことはないか?」と聞いてきた。
そりゃああるよ。母が言い張った意見が間違っているのに認めない時など、

 「だからわたしのやり方の方が合ってるんだってば(バチン)」

と肩をどついたこととか、ゴミの分別を間違えそうになった母の手を止めようと、

 「新しいゴミ箱では生ゴミはそっちじゃなく上に入れて(バチン)」

と手を叩いたことなら何回も。
だからと言って「じゃあ、どのくらいの頻度で叩いた?」なんて聞かれても、
毎週、金曜日は親子喧嘩の日とか決めてる人なんているはずないから、
頻度なんて応えられないとまたハッキリ言った。


わたしはまさか自身が「長期の介護に疲れ日常的に母親を虐待している加害者」に
なっているとは露程も思わなかったので、
無駄に正直に受け応えをした結果、自ら墓穴を掘ってしまった。
それがハッキリ分かったのは、
最寄りの派出所の警官に最終的に反省文のようなものを書くよう言われた時だった。
なにを書けば良いかとのわたしの問いに彼は、

 わたしは長期間の介護が嫌になり本日母の手を靴べらで叩き負傷させました。
 今までも永続的に暴力と虐待を繰り返していましたが、今後は絶対にいたしません。

と書いて、元号を使用した日付と名前を書くよう指示したのだ。
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