仮想通貨の「不法採掘」で100億円稼ぐサイバー犯罪者の手口
2018/02/05 07:30
他人のPCを乗っ取り、仮想通貨のマイニング(採掘)を行う新手のハッキングが猛威を振るっている。この手法では、一人のハッカーが1億ドル(約110億円)を手にすることも可能だという。
ハッカーらはマルウェアに感染したPCやスマホを使い、仮想通貨「Monero(モネロ)」の採掘を行っている。Moneroは匿名性が高く、一部のユーザーの間で人気が高まっている。
シスコの脅威インテリジェンス部門である「Talos」は1月30日、こうした「不法採掘」がランサムウェアを抜き、ハッカーの間で最も人気の高いハッキング手法になる可能性を指摘した。Moneroのような新興仮想通貨の場合、ビットコインに比べてそれほどCPUパワーを使わずに多くのコインを採掘できる。Monero(XMR)は、現在1トークン当たり約275ドルで取引きされている。
仮想通貨は複雑な計算処理を行うことで採掘が可能で、ハッカーは多くのPCを乗っ取ることでより早く採掘を行うことができる。Talosによると、一般的なPCでは1日当たり約0.28ドルのMoneroを獲得することができるという。つまり、一人のハッカーが何万台ものPCを乗っ取って採掘を行った場合、膨大な利益を不法に得ることが可能で、1億ドルを獲得することも不可能ではないという。
レポートによると、2000台のボットネットで1日当たり568ドル、年間では20万4400ドルのMoneroを獲得することができるという。実際にあるハッカーは18万4000ドルを獲得し、別のハッカーは年間26万2500ドルを獲得することが可能な処理能力を確保していたことが確認されている。
静かで効率的な犯罪
不法採掘はランサムウェアに比べて「より静かで効率的」な犯罪だ。ランサムウェアの場合、被害者が身代金を払う必要があるが、不法採掘の場合は他人のPCやスマホを乗っ取るだけで簡単に行うことができる。
サイバーセキュリティ企業「Palo Alto Networks」のディレクター、Ryan Olsonは、この数か月でハッキングのトレンドがランサムウェアから不法採掘に移行していると指摘する。
「ハッカーらは、PCをランサムウェアに感染させてデータを盗むよりも、こっそりと仮想通貨の採掘をした方が大きな対価が得られると考えている。このトレンドは、長期的に続く可能性がある」とOlsonは話す。
Palo Alto Networksによると、東南アジア、北アフリカ、南米では最近、1500万台から3000万台ものPCが乗っ取られ、Moneroの不法採掘に使われたという。
仮想通貨の不法採掘は最近になって急激に増えたが、ハッキングには昔ながらの手法が用いられている。Talosのレポートによると、中国とロシアのハッカー用フォーラムでの投稿をきっかけに不法採掘が広まったという。初めてボットネットを使った不法採掘に関する投稿が確認されたのは中国のサイトで、2016年11月のことだった。
ハッカーらは、昔から使い古されている手法を使ってPCの乗っ取りを行っている。シスコが確認したある事例では、履歴書と称したワードファイルを使っていたという。また、改ざんしたウェブサイト経由でエクスプロイトキットを使用し、大量のPCを攻撃するケースもある。また、不正なオンライン広告によってPCを乗っ取るケースもある。
ハッカーが標的にしているのはPCだけではない。フォーブスは昨年11月、10万台のアンドロイド端末を使って採掘を行うロシア人開発者との接触に成功した。彼は自分の行為が違法だとは考えておらず、他人のPCを採掘に使うことで起訴される可能性については議論の余地があると考えている(米国では違法であり、犯罪行為とみなされる可能性が高い)。
今後、PCやスマホでネットに接続する際にはこれまで以上にウイルス予防策をとることが重要になってくる。対策を講じることで、ハッカーたちが不法採掘によって大金を手にすることを防げる。
https://forbesjapan.com/articles/detail/19606
どんなに頑丈な金庫を作っても破られるのと同様にハッカーも不法採掘に日々研鑽(?)してるわけです^^;
こんな詐欺まがいの流行に乗らずに本当に良かったw
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