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2017年11月09日19:28

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エアバスA380

10月31日(火)

 朝5時前に起床して朝食を食べに行く。
 既に朝食会場には結構な人がいる。みなさん恐らく早朝便を使うのだろう。
 空港のノボテルは、バンコク市内のホテルに比べても1段価格設定が高いのだが、交通トラブルを全く考慮する必要のない立地で空港に歩いてアクセスできるので、そのメリットは高い。実は昨日泊っているラマダホテルも空港送迎はやってくれているが、道路を使う以上何らかのリスクは伴う。
 朝食は余りがっつり食べる場合でもない。飛行機に乗ればまた食事は提供されるので、何かおいしそうなものがあれば、という程度である。
 パンとサラダ、コーヒー、そして果物ぐらいで簡単に朝食を済ませる。

 部屋から荷物を持ち出す。ホテルのロビーにカートが置いてあればそれで空港までもって行ってしまえば良いと感じていたが、そういうサービスは無いようである。
 ホテルのフロントとは別に、デスクで何か手続きをやっている韓国系の団体がいた。何やっているのかは分からなかったが、団体旅行は不憫だな、と思いつつ歩いて空港に向かう。
 空港では地下から4階まで登る必要がある。この移動方法は前日に確認済みで、エレベーターを使えばドンピシャの場所に上がれることが分かっていた。
 エレベーターで一気にと思ったが、利用しようとしたエレベーターは、

 運行していない。

 なんで? どうして? 早朝だから?

 仕方がないので、エスカレーターで地上1階に出る。しかし、その先2階に上るエスカレーターが全部下りになっている。どうゆう事? 2階へ行けない!
 別のスロープタイプのエスカレーターの方へ行くと、こちらは運転しているのだが、空港係員しか使えないようにブロックされてしまっている。ここからも2階へは登れない。
 どうしたらいいのか困ってしまうが、その番人があっちのエレベーターを使えと指示する。空港ビルの一番西の端にあるエレベーターが運転していて、それで4階まで無事に登ることができた。こんなことで苦労するとは考えもしなかった。トラブルはどうしてもある。海外旅行は余裕のあるタイムスケジュールで動くことが大事。

 4階まで登って、タイ航空のブースでチェックイン。タイ航空のチェックインカウンターはすべての便に対応していた。この扱いは素晴らしいと感じる。ほとんど待たなくて、チェックインはスムーズにできた。
 4階まで登ってみると、結構な人々がベンチなどに寝ていた。早朝便を利用するのに昨夜から空港で待っている人たちだろう。空港のホテルは高いし、空港近くのホテルからでも早朝のタクシーは結構な値段を吹っかけてくるのかもしれない。と言っても、バンコクの安いホテルは3000円以下でも泊れたりするし、タクシーはいくら吹っかけられても100円以下のような価格帯だと思う。それを節約する人たちは、お金の問題でもないかもしれない。行動が面倒だとか、朝に弱いとか。
 次は保安検査、保安検査場では水など持ち込めないことが書かれている。手持ちのジュース類はここで全部飲んでしまう。昨日購入したローストココナッツウオーターを1本吸い取るように飲み干す。水も2本持っていたが、一本の半分ぐらい飲んだところでお腹いっぱい。残りはゴミ箱に捨てていくことにした。
 保安検査は難なくパスしたが、鞄全部開けられている人もいた。
 そのあと出国手続き。早朝だが結構込み合っている。
 係員は二人しかおらず、この人数で全部捌けるのかな、というぐらいである。多くの旅行者は短期滞在だろうし既にデパーチャーカード持っているはずだから、事務的な手続きだけだろうとは思う。
 しかし、20分以上並んだ後、私の数人前にいた家族がてこづっている。どうも出国カード無くしてしまった様子。係員が教えてくれているが全然意味が分かっていない。家族4人分全部紛失したらしい。しばらくもめていたが、あきらめて再発行してもらうことになったらしい。あんな大事なものでも「大事なもの」という認識を失う人もいるらしい。
 私の順番が回ってくる。
 両手の平をあわせて、「サワディー・クラップ」と丁寧にあいさつをする。
 手続きが終わったら、もう一度両手を合わせて「コープクン・クラップ」。向こうも手を合わせて丁寧にあいさつしてくれる。
 出国手続きのような若干殺伐とした場所であっても、雰囲気を丁寧にし、お互いの尊敬を確認し合う素晴らしい「魔法の言葉」だと感じた。

 最後のフライトに待っていた機材はお待ちかねエアバスA380であった。総二階建て、エンジン4発の巨大な機体。こんな大きな機体はタイ航空以外ではまだ実物を見たことがない。以前関空で見た時に是非乗ってみたいと考えていた機材。
 これからこれに乗って日本まで行く。と思うとワクワクする。
 ちなみに、この辺まで来ても、やっぱりベンチで寝ている人は結構いる。こちらは恐らくトランジットの人たちだろう。空港の中なら比較的安全だし、チェックインを済ませていれば間際になった寝ていても探してくれる可能性も高い。(ほっといて飛行機が出ちゃうことも当然だがある。)

 ボーディングゲートの所で、何やら困っている人が一人いた。
 彼は、「わかりません、日本語でお願いします。」と言っている。
 係員は当然タイ人で、彼女は勿論英語で話をしている。ある意味英語で話をしてくれるだけありがたい話なのだが、、、
 どうしたのかと思って行ってみると、あづけ入れの荷物を手で持ってきてしまった様子。荷物は傘なのだが、預かりの札もついているので、係員的にはここで預かってしまいたいとのこと。それを日本語しか分からない男に伝えようとしたときに、あることに気が付く。この傘は、傘なんだが、杖と兼用になっている事実。どうも彼は足が悪くて歩いて進むには杖が必要なようである。彼が足が悪いくてその杖が必要、という趣旨を今度は英語で係員に話す。その意味は理解してもらえ、預かりの札を回収してそのまま機内に持ち込めるように手配してくれた。
 彼は、私に障碍者手帳を見せて、「必要性」をうったえるのだが、いや私に手帳見せても何の効力もないし、、、

 しかし、英語力ゼロでも旅行している人って、つわものだと思う。ぜひ見習いたい。

 無事に皆さん機内に入って、いよいよ飛行機は離陸となる。
 さようならフルーツの国タイランド。さようならバンコク。
 力強い4つのエンジンで滑走し、あっという間に空の上。
 飛行機が巨大なだけに、乗り心地はものすごくよい。なめらかで安定した飛行が実現している。なお、一番窓側の席だったが、広い。座席自体は通常のエコノミークラスなんだが、壁が大きく膨らんでいるので、ものすごく広いように感じる。次いで、空席が多かった。お客は半分ぐらいなんだろうか?真ん中の席とかほとんど開いている感じ。全席埋めて飛ぶのは簡単ではないかもしれないが、多客期には満席になるのだろう。大きな輸送力の機材である。
 食事は生姜焼きが出た。最後のタイ料理。美味しくいただきました。朝っぱらからハイネケンを飲みながら良い気分で飛行機は飛ぶ。
 帰りの機内では、行きにクリアしたシューティングをもう一回やってみる。これは簡単にクリアできてしまった。その後はメンデルスゾーンのイタリアの音源があったので、到着するまで3回か4回ぐらい繰り返して聞いていた。到着前に暖かいおやつが出た。とろけるチーズの入ったロールのようなもの。これも美味しくいただけた。
 途中の気流も大変状態がよく、ほぼ定時に無事関空に降り立つ。

 大阪は若干寒かったが、半そででもなんとか行動できる感じだった。リムジンバスで帰ることにした。バスの中で日が暮れ、大阪の街はどことなく暗い街と感じた。(実はリムジンの窓がスモークだった。)
 駅からは歩いて帰る元気がなかったのでタクシーで帰宅。

 旅は終わった。(と、この時は思った。)
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