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2026年06月07日11:47

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拘禁刑

■「網走監獄和牛」で更生を目指す北海道・網走刑務所の受刑者たち 拘禁刑導入から1年 牛の命と向き合う姿に密着【news23】
(TBS NEWS DIG - 06月06日 16:34)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=8816588


 かつて自由刑には、懲役と禁固があった。懲役は、刑務作業の義務のある自由刑、禁固は、刑務作業の義務のない自由刑。懲役は、いわゆる殺人や窃盗などの破廉恥罪に科せられ、禁固は、過失犯や政治犯などいわゆる非破廉恥罪に科せられるものとされた。この違いは、刑務作業が受刑者に労働の義務を課すものであり、この「労働」がいわゆる「意に反する苦役」(憲法18条後段)に当たるという考え方が背景にあるから(行政法的にいうと不利益処分当たるということ)、悪質な破廉恥罪にのみかかる不利益を与えるということなんだろう。
 しかし、聞いたところによるとかつての禁固受刑者のほとんどが刑務作業を志願するという。いわゆる請願作業と言われるものだ。ここでは労働は苦痛(苦役)だという考え方が必ずしも妥当しなくなってきたということだ。
 また、今日の行啓思想の重点が、刑罰を、応報と捉える考え方(つまり刑罰とは犯罪者に苦痛を与えるものであるという考え方)から、改善・更生の手段と捉える考え方にその重点がシフトしつつある。そして、受刑者にもいろいろな人がいるから、改善・更生の手段は多様化した方が改善・更生の可能性は高まる。自由刑につき懲役・禁固の区別をなくし、基本的に刑務作業を義務付け又は必要な指導を行うという拘禁刑という制度(刑法12条3項)は、改善・更生プログラムの多様化を目指すものなんだろう。
 網走刑務所の取組みは、従来の懲役刑の延長だが、刑務作業の種類に牛の飼育が加わったというのは、受刑者の改善・更生プログラムの多様化に沿うものだ。ここまで刑務作業の内容が多様化し充実してきたというのは予想外だったが、よい傾向だと思う。
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