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2024年05月30日10:37

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死刑について再考してみた

■世界の死刑執行急増 去年1年間で1153件 2016年以降最多水準
(TBS NEWS DIG - 05月29日 09:16)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=7879905 


 死刑については、以下のような観点からその存廃の是非が論じられている。

廃止論者の根拠
�〇犒困蓮峪諜圓雰哉魁廚任△蠏�法36条に違反するから廃止は憲法上の要請である。
�∋犒困楼戝脅更圓気譴燭藜茲衒屬靴�つかないから廃止されるべきである。
��死刑廃止は世界的潮流であり国際協調主義を謳う日本もそれに合わせるべきだから死刑は廃止されるべきである。
�す駝韻忙�人を禁じる国家が、死刑という殺人を行うのは自己矛盾であるから、死刑は廃止されるべきである。
など、

存置論者の根拠
�タ佑鮖Δ瓩深圓六爐鬚發辰峠�うというのが国民の法的確信であるから死刑は存続されるべきである。
��国民の大多数が死刑を支持しているから死刑は存続されるべきである。
�Ш廼瓩龍О�犯罪に対処するためには、死刑は残すべきである。
��被害者遺族感情に配慮して死刑は残すべきである。
など、

 これらの根拠はいずれも決定的なものとはならないと思う。
�〇犒困�違憲という点については、最高裁が違憲ではないと判断済み。
��一旦執行されたら取り返しがつかないのは、他の刑も同様である。
��死刑廃止は世界的潮流ではあっても、日本は独立の主権国家なのだから、死刑という国内問題について、それに合わせる義務はない。
�す餡叛�度が自己矛盾を抱え込むというのも、そうであるとも、ないともいえ、結局は水掛け論になる。
�タ佑鮖Δ瓩深圓六爐鬚發辰峠�うべきというのが国民の法的確信というが、こういう曖昧模糊としたもので死刑という国家刑罰制度を語るべきではない。
��国民の大多数が死刑を支持ということも、曖昧模糊としているし、国民はそもそも死刑制度についてほとんど知らないから、知らない人たちの意見を根拠として援用するのは妥当ではない。
�ФО�犯罪への対処として死刑は残すべきというが、最近は犯罪の数自体が激減している。また、殺人の数や発生比率は、諸外国とは較べようがないくらいに日本は少ないし、低率だ。
��被害者感情への配慮については、死刑の目的は何も被害者家族の復讐権の国家による代理執行にはないから根拠にならない。

 個人的には、死刑存廃論は、国民の意思、憲法論、演繹論などで結論が出る問題ではなくて、存置か廃止かどちらが妥当かという問題、純粋に政策論の問題だと考えている。
 つまり、死刑制度も国家の法制度の一つであるから、憲法を頂点とする法体系に照らして制度としての合理性があるか否かがポイントだと考えている。
具体的には、刑罰の一つである死刑にも一定の国家目的があり、まず�,修量榲�自体が正当であること、そして、�△修寮掬�な目的に照らして、手段である死刑が合理性を有すること、この�´⇔省�とも論証されて初めて死刑存置論は正当化され、�´△い困譴�一つでも否定されたら死刑存置論は正当化できないから廃止されるべきだという風に考えている。
そして�△旅舁�性の論証については、死刑が、憲法上最高の価値である生命を剥奪する効果を伴う以上、生命を剥奪してまでもなお存置されるべきであるといえる程度の、極めて高度の合理性を有することを立法者が論証しなければならないと考えている。

 まず、�〇犒裟�度の目的についてみる。
 死刑も刑罰の一種だ。刑罰の目的の一つに、同害報復というものがある。罪を犯した者は、その犯した罪に見合った罰を受けさせようということで、ハンムラビ法典の「目には目を歯には歯を」という言葉で表現される。現行刑法の刑罰制度についても同害報復という考え方は、残っている。しかし、人権尊重主義の憲法下にあってこの考え方は、克服されつつあると思う。同害報復としての刑罰の存在意義は、極限的に小さくなっていると思う。死刑について、同害報復の観点を持ち出したり強調するのは、時代の流れに逆行すると考える。
 刑罰のもう一つの目的は、犯罪抑止だ。これが、刑罰のほとんど唯一の目的となったと言い切ってもいいと思う。そして犯罪抑止には、特別予防、一般予防の二つのものがある。特別予防とは、罪を犯した人を処罰することによりその人を改善更生させ社会復帰させようというもの。一般予防とは、犯罪とそれに対する刑罰を示すことにより一般人を威嚇し、犯罪を犯さないようにすること。死刑には特別予防は意味をなさない。犯罪者は、死ぬから、犯罪者の社会復帰という観点は問題にならないからだ。死刑については、もっぱら一般予防のみが問題となる。そして、「人を殺せば死刑になる」という威嚇により犯罪を抑止しようという目的自体は正当だろう。
 問題は�△修寮掬�な目的に照らして、手段である死刑が合理性を有するかだ。前述したとおり、死刑の場合、ここでいう「合理性」は極めて高度の合理性が必要だ。つまり、死刑があることにより殺人が劇的に抑えられており、死刑を廃止したら殺人が劇的に増加するということを立法者が論証する必要がある。この点については、死刑廃止国において、廃止前後で殺人事件発生件数に劇的な変化があったというような事態は報告されていないようだ。
 だとすると、死刑に一般予防効果あるということは言えず、��一般予防という正当な目的に照らして、手段である死刑が合理性を有しないと言える。
 以上より個人的には、死刑は廃止されるべきだと思う。
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