「落選が内定」と開き直る金爆に「不甲斐ない」とAKB、謝罪する演歌歌手も 紅白出場逃した歌手の嘆き
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■ネットの影響力も考慮する
NHK関係者によれば、6月ごろにはプロジェクトが立ち上がるという。
まずはデータを集める。CDの売り上げ、『うたコン』や『のど自慢』などNHKの番組にどれだけ出演したかという貢献度、各地方局の調査による人気ランキングなどである。さらに大手レコード会社にヒアリングを行っていく。
「これに加えて、近年ではインスタグラムやツイッターなどのSNSも丁寧にチェックしていますよ。フォロワー数やリツイート数でどれくらい若者に影響力があるかが、新しい選考基準の一つになっています。
選考の方法も時代によって、様変わりしているようだ。いまはデータをさらに重視する。前回の出場者であっても、歌手別の時間帯視聴率で数字が取れていなければ、次回から候補にすら入らないこともあるという。
では、演歌歌手はどうやって選ばれるのか。今年は、紅白からの卒業を表明した北島三郎や細川たかしはもちろん、小林幸子や美川憲一、八代亜紀、藤あや子、香西かおりなどの大御所が出場しない。
大ベテランはいまや五木ひろしや石川さゆりぐらいである。これは演歌界にもシビアな世代交代が進んでいるからだ。
まず大晦日の夕方、紅白の放送前の時間帯にはテレビ東京の『年忘れにっぽんの歌』があり、40人以上の演歌歌手がズラリと出演する。多くの演歌ファンはこれで満足してしまい、同じ曲を紅白で聴きたいとは思わない。
「ならば坂本冬美さんや石川さゆりさんの名曲は押さえつつも、福田こうへいや山内惠介、三山ひろし、市川由紀乃、丘みどりらの若手実力派が出演したほうがいいわけです。
なにより、厳正にCDセールスで考えると大御所は上位に入りません。だったら、地方キャンペーンを熱心に行い、拘束時間が長いうえギャラの安いNHKの歌番組にも積極的に出てくれる若手を抜擢していくことが当然の流れでしょう。彼らの背後には大手芸能事務所もいますしね……」
さらに曲名が知られていなくても、大迫力のステージに定評があるアーティストも起用される。
夏過ぎには候補者のリストアップが終わる。あとはNHKのエンターテインメント番組部の部長と紅白のチーフプロデューサーら3人ほどで最終決定を行う。
制作局長や理事は関与しない。そのため出場者はなかなか漏れ伝わらない。担当者はある時期からレコード会社などとはいっさい接触しなくなる。
この段階で紅白の男女の数を揃え、バンドの数、所属レコード会社などバランスをとることに苦心する。9月から内々に交渉が始まり、10月には8割方の出演者が内定するのだ。
■事務所の固定電話が鳴る
通常のアーティストへの正式なオファーは発表直前にある。
「初出場者は記者会見に出なければなりません。その数週間前にNHKからスケジュールの確認があるので、そこで当落が分かります。それ以外のアーティストは水面下で内定と言われていても、発表までは不安ですね。
特に今年は発表の前日や当日の朝にオファーがきました。担当者の携帯電話ではなく、必ず所属レコード会社の固定電話に連絡がきます」(レコード会社関係者)
そこからリハーサルに向けて舞台の演出についての打ち合わせが始まる。回数はアーティストによってさまざまだが、基本的にはNHK側から演出や曲目を提案される。
やはり気になるのは、出演料である。
「NHKは本当に安いですよ。人によってまちまちですが、五木ひろしさんクラスでも100万円程度。好待遇の『嵐』でも一人80万円に届かないくらいだと思います。これが新人の初出場なら、10万円くらいでしょう。
もちろん超大物アーティストはまた別です。NHKには出演料規定があり、出演回数や貢献度によって徐々に上がっていくシステムでした。しかし、このシステムは'90年代から徐々に崩れていき、『特別交渉』という枠が生まれました。
これとは別にリハーサルの拘束料として手当が出ます。ただし衣装代はアーティスト側の負担です。バックダンサーの費用は出ますけど、衣装に凝る女性歌手ならば確実に赤字でしょうね」(前出・レコード会社関係者)
'09年にイギリスの歌手スーザン・ボイルが出演した際、現地の大衆紙は、そのギャラが3万5000ポンド(約528万円)にのぼったと報じている。
その一方で、初出場の若手歌手がやけにシンプルな衣装で舞台に上がるのもギャラが衣装代込みなうえに安いため。
小林幸子は衣装代に1億円以上かかったと明かしているが、その衣装はその年の自分のツアーで着るので無駄にはならない。宣伝費と考えればトントンかもしれない。
紅白歌合戦の台本は12月28日から行われるリハーサルの数日前に出来上がる。台本の厚さは広辞苑の半分くらい。4cmほどにもなる。
紅白ではアドリブのトークはほとんどない。曲紹介の言葉も台本どおり。かつて加山雄三が少年隊の『仮面舞踏会』を『仮面ライダー』と紹介したエピソードは伝説になっている。
■当日の夕食は自腹です
出演者も参加する「通し」のリハーサルは、サウンドチェックとカメラリハーサルの2回行われる。もちろん事前にスタッフはテストを積み重ねている。
「時間どおりに各アーティストの歌を終わらせるために、リハーサルでは舞台裏で演出担当のスタッフが部下たちを怒鳴り上げています」
そうして万全の準備で本番を迎えるが、もちろん当日も大混乱だ。
NHKホール1階には出演者用の楽屋が司会者用と数人の大物歌手のための7部屋程度しかない。ここを誰が使うかということにもスタッフは神経をすり減らす。入りきらないほかのアーティストはNHK放送センターの控え室をフルに使う。
たとえジャニーズであっても、パーテーションで仕切った大部屋に何グループかまとめて待機させられるのだ。
ちなみに本番の夕食はスタッフや司会者には弁当が用意されるというが、アーティストは基本的に自腹。NHKの食堂で食べるか、レコード会社が弁当を用意する。
NHKが総力あげて制作する『紅白』。観覧できるのは一般応募で当たったラッキーな約3500人だけ。受信料を払っていれば誰でも応募できるが、その倍率は1000倍と言われている。
「コネで入れるのは、審査員の家族と一部の出場歌手の家族だけです。よく見ると、審査員席の後ろにその家族が座っていますよ。その後ろに歌手の家族ですね。あとはNHKの理事クラスが一人2枚程度持っているだけと言われています」
ネットオークションで観覧券が20万円以上で取り引きされたこともある。
今年の視聴率は40%行くかどうか。これが、NHKが考える合格ライン。もしサプライズが、阿久悠氏の没後10年や平尾昌晃氏や船村徹氏の追悼など地味な企画だけだったら、苦戦は必至だ。
さあ、今年の大晦日はどんな夜になるのでしょうか?。
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