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2020年07月08日22:43

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高崎山のサルを見に行く。

旅行五日目

 「ホテルシーサイド美松大江亭」での朝食も定食方式。ドリンクはホットコーヒーのみ。昨日までと比べるとやや質素な感じは受けるのだが、量としては十分。朝からお腹いっぱいになる。午前中の時間を有意義に使えるように朝食は7時にしてもらった。
 食事のあと屋上の露天風呂に行く。昨日は四国まですっきり見えたが、今日はそうでもない。視程の悪い日もある。
 部屋からはドドーンと別府タワーが見えるが、その向こうには鶴見岳がある。活火山。
 山頂付近で水蒸気が出ているところがあるのだろう、いつ見ても「噴火」しているように見える。有史以来では火砕流を起こすような大規模な噴火の記録はない。といっても活火山。そんな噴火がいつ起こるかは分からない。実際のところ、昨日までに見て回っていた「地獄」などは、噴火しているところが露出している、と考える方が妥当。「地獄」の中には実際に爆発したところもあるし、そのような(おそらく水蒸気爆発なのだろうが)爆発で廃業してしまった地獄もあるらしい。街全体が火山の活動の上に乗っかっている、と考えたい。

 今日は、気分を変えて、高崎山に行ってみることにした。
 早めにお昼ご飯を食べに、デパートにいく。「トキハ」の地下に「関あじ関さばの郷 佐賀関食堂」というちょっと興味の惹かれる店がある。ここで提供されている「関の海鮮箱」というのを食べる。自分では写真を撮ってないけど、以下のページが分かり易い。
https://onsenkimama.blog.ss-blog.jp/2019-09-29
 とっても美味しかったです。ボリウムは無くて、「ご飯いっぱいがおもてなし」ではないです。いや、その方がいいだろう?
 獲れたての魚をどのように仕入れているのかは分かりませんが、昨日立ち寄ったときにはもうネタが切れたのか店が閉まっていた。それで、今日は早めに行って食してみよう、と行動。豊後水道の魚が美味だと知っていても、そこそこお値段が張るのは事実で、ランチで食べられるこのお店はかなりリーズナブル。別府へ行ったらお勧めです。

 昼食で満足してから大分交通のバス停へ。ちょうど5分後に大分駅行きのバスがあるのでそれを利用する。
 別府から高崎山へは歩いていけない距離ではない。割と近い。バス運賃は240円。時間は10分ぐらい。バスは海沿いを走っていくのでとっても景色が良い。片側3車線の国道10号はスイスイ流れていて、まるで高速道路のよう。そー言えば白バイも見かけました。ちゃんといますよ、こんなところには。
 海岸にそってウオーキングをしている人、ジョギングをしている人、自転車で走っている人、様々です。まだお天気は良くて、その後の洪水とか想像できないレベル。「高崎山」のバス停で下車。

 降りたバス停は海側にあるので、横断歩道で国道を越えて、サルがいる方に行く。ゲートをくぐると、モノレールの駅がある。モノレールでサルのえさ場まで登れる。モノレールの外を見ているとちらほらサルがいる。モノレールを降りたところは、もう「猿の惑星」状態。いっぱいいます。
 なんでこんなにサルがいるのかは、えさ場でしばらく見ていると分かる。30分毎に「小麦」をえさとしてばら撒いている。それを拾い集めるサルたち。
 今日見られたのは「B群」と呼ばれるサルの群れ。このほかに「C群」という群れもいる。
 説明は常時行われていて、サルの行動を説明してくれたり、サルの名前をお知らせしてくれたり、今年生まれた子ザルだとか、今何をして遊んでいるかとか。

 まあ、サルがいっぱいいて遊んでいるのは良いのだが、基本的にここのサルは「野生の猿」。えさ毎日やって良いの?この疑問に答えてくれるサイトなどはちょっと見当たらない。サルの群れの研究者の立場では身近にサルの群れがいてくれる方が研究が進むのはそうなのだろう。けれど、毎日えさを貰っていたら、それが「野生」というのはちょっと言いすぎているようにも思う。サルを見るとわかるのだが、人を恐れたり敵対心を持ったりしていない。野生のイノシシやシカが、人が近づくと逃げてしまうのとは大分違う。毎日人からえさを貰っていれば、「人はえさをくれるもの」と信じて疑わないだろう。近年、与えるえさの量を減らしてサルの個体数を減少させようとしている様子なのだが、それに伴ってえさ場に来なくなったりする時期もあるとか。
 理屈は「山にはサルが暮らしていけるだけの豊富なえさがある」ということなのだろうけど、元はと言えば「農作物への被害が深刻」という問題からサルの餌付けが始まっている。本当にサルは山だけでえさを充足させているのか、ちょっと見ただけではわからない。

 実際、当初200頭ほどしかいなかった高崎山のサルは、餌付けをするようになって数十年間で一時2000頭を超えてしまっている。目的から考えると本末転倒のところがある。結果的に、群れに入れなくなったサルが高崎山周辺の農地を荒らす、ということがあるらしい。
 ただ、餌付けされ、生活に余裕を持ったサルが、様々な社会的行動をとっている現場を研究することで、人間が何をどう考えそして行動に移していくか、という社会科学的テーマに及ぶような研究対象となったのは事実である。功罪あり、というところか。
 
 まあ、現場の餌付けをしている職員には、「えさを求めて集まってくるサルたちの群れを見る観光客が喜ぶ姿」に快感を覚えるらしい。えさをやって公園を維持するのが仕事ならそのような感覚に陥っても仕方がないとは思う。人間とはそういうもの。個体数を減らそうという議論には、一般住民から「サルがかわいそう」という苦情も多々来るらしい。
 サルを人為的にコントロールし、研究対象として成果を上げている大分市なら、市民に対してもその目的や意義を良く説明し、「自然」や「野生」と、人がコントロールしている動物、の違いや区別も理解してもらうようにもっと努力すべきだろうと感じた。

 高崎山に行ったので、向かいにある水族館「うみたまご」も訪れた。ちょうどイルカショーが始まる時間だったので、ジャンプするイルカを楽しんで、そのあと水槽を覗く。天保山の水族館よろしく、大きな水槽をぐるぐる回りながら上から下へ見ていくことができる。ただ、ここもお客は少ない。ゆっくり見て回れてよかったが経営的にはかなり苦しいのではないだろうか。
 「うみたまご」で印象的だったのは、セイウチ、アシカ、アザラシといったいわゆる「海獣」たちが間近でみられるところ。大きな「海獣」が目の前に迫ってくるのはめちゃくちゃ迫力がある。そして彼らが、泳ぎながら目を合わせてくるのが面白い。水槽の中で暮らしていると、日々違う人間が来るのが面白いのだろう。

 ずいぶん動物たちと遊んだ。
 またバスに乗って別府方面に戻る。「流川ゆめタウン前」で下車。「ゆめタウン」という大きなショッピングモールに入る。中に入っている「寿司めいじん」というお店に入る。ちょうど握りずし一皿100円セールをやっていた。さすがに結構沢山お客が入っていて繁盛しているように見える。まぐろ、はまち、あじ、いわし、など好きなネタを注文してお腹いっぱい食べる。これが今日の晩御飯。

 宿までは歩いて戻り、温泉で汗を流してから晩酌。
 明日は別府最終日、最後の「温泉巡り」をする。

 おやすみなさい。
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