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2020年07月06日11:38

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明礬温泉へ

旅行三日目(1)

 「眺望の宿しおり」は別府温泉の観海寺温泉にある、こじんまりとした温泉宿。
 昨日はかなり歩いてくたびれていたので、ぐっすりと眠れた。朝は7時ごろにすっきりと目覚める。大浴場に行って朝から露天風呂に入ってから朝食。
 この宿でも朝食は現状定食スタイル。ただ、昨日行った「ホテル別府パストラル」よりはずっと多いお客が朝食を食べている。ホテル規模としては、こっちの方が全然小さいのだが、明らかに「人気の宿」と思える。
 今回の「鬼別府」では、宿泊に朝食付きのプランになっていて、1泊5500円。恐らく定価からだと半額以下の設定になっている感じ。残り分は別府市が出してくれるのだろうか、そうだとすれば感謝したい。「鬼別府」自体には、プランによって松・竹・梅などのランクがあって、一番安いものは素泊まり2500円という設定もある。本当に寝るだけのスペースがあれば十分、という人はそれでも良いのだろう。
 今回は行かなかったが、駅前にある温泉で有名な「別府高等温泉」は宿泊もできるらしく、看板には大部屋1600円、個室2500円、と書かれているから、格安で旅をしたい客層には、こうした手段もある。別府がもうちょっと近くてリーズナブルに行ける場所なら頻繁に行きたいと思う。

 朝食に昨夜食べた「りゅうきゅう」が出てきたのには驚いた。酒のつまみ、と思ってしまう料理だが、どんぶり、や、お茶づけ、で食べるのも定番のおかずらしいので、朝から食べる家庭もあるのかも。焼き魚の他、大分県産の大豆と使った納豆や、鍋で火を使って作るそば、など、なかなか品ぞろえも多く大満足。
 飲み物は、オレンジジュースとアイス・ホットのコーヒーや紅茶などが飲み放題になっている。ビュッフェスタイルを停止していても、飲み物だけは自由に、という流れにどこの宿もなっているようだ。

 今日は、明礬温泉に行くことにした。お天気は曇りだが、今にも雨は落ちてきそう。温泉に入るのに天気は関係ないけど、お天気は良いに越したことはない。
 宿の最寄の「中津留」のバス停から15番のバスに乗って鉄輪に向かう。鉄輪でバスを乗り換え。10分ほど時間があるので、昨日回し逃しているポケストップを回しておく。鉄輪から明礬温泉は15分ほど、それほど遠いわけでもない。歩いてでも行けない距離ではないのだろうが、バスは乗り放題チケットを持っているので存分に使う。
 「地蔵湯前」のバス停で降りる。いくつか立ち寄り湯の看板が見えるので、どれにしようか物色する。バス停の前には地獄蒸し釜を備えた「岡本屋売店」がある。広い駐車場も持っていて、ドライブ中の休憩場所として人気のある場所。その向かい側には明礬地獄。このエリアでは、かやぶきの小屋で湯の花の生産が精力的に行われている。少し歩いていくと「明礬温泉湯の里」があり、その一番高いところに露天風呂が設置されている。この露天風呂に入ることにした。
 窓口でお金を払うのではなく、券売機で入浴券を購入する。一人600円。窓口で券を渡して中に入る。脱衣場の建物があり、既に二名の先客がいた。もっとも彼らはすぐに上がってしまったのでそのあとは貸切状態になる。温泉は男女別で、広い岩風呂が露天に作られている。お湯はちょっと熱い。昨日見に行った「海地獄」を思わせるやや青みがかった濁ったお湯。
 小鳥のさえずりを聞いたり、時々飛来するトンボを見たりしてのんびりと入浴を楽しむ。柵の向こう側には雄大な別府湾を望む景色が広がっていて眺望も良い。時々雨が落ちてくるが、部分的に屋根が作られているので降雨があっても入浴そのものには差し障らない。30分ほど体をほぐしながら温めてから上がる。
 受付の横に休憩スペースがあるので、持ってきた水を飲みながら休んでいると、50歳ぐらいの男性が一人来て「地獄蒸したまご」をいくつか買っていった。入り口すぐ入ったところに蒸し器が置いてあって、その中で蒸しているらしい。しばらくするとまた別の女性が来て、「たまご」を5個も買っていく。そしてまた別の男が来て2個購入。という感じで、飛ぶように蒸したまごが売れていく。理由はすぐに分かった。ここの蒸したまごは1個50円の設定。バス停の前に構える岡本屋でも1個100円だったので、観光地相場の半額販売となっている。
 皆が買っていくので私も一つ食べてみることにした。たまごを袋に入れて千代紙に包んだ塩を付けてくれる。テーブルでたまごを恐る恐る叩く。温泉卵って、白身は固まっていない、のが定番だから。だが、白身はきっちり固まっていた。勿論黄身も。

 地獄蒸したまご って 温泉たまごじゃないんだね。

 良く休んでから、レストランを併設した売店に行ってみることにした。
 行ってみてがっかりしたのは、レストランはずっと休みになっていて、ここでランチはできないこと。仕方ないので売店をぶらぶらしてみる。お土産品や地酒も売られている。お風呂に入ったおまけで入浴剤と石鹸を貰ったが、他には何も買わなかった。うーん、単なる冷やかしの客だね。
 外は雨になっていて、突然の突風で店の看板が飛ばされたりした。前線の通過時に良く起こる現象。数日後に熊本県などで大変な災害になることはこの時点ではまだ知らない。
 一度雨が止んだので、レストランの入っている建物のそばに、湯の花を作っている「かやぶきの小屋」が見学できるようになっていたので入ってみる。1分ぐらいで出てきた。湯の花そのものは、目に見えるような速度で成長するわけでもないので、ずっと見ていても何も起こらない。観光の目玉になるほどのものではない。

 お昼ご飯にしたいので、バス停のところにある岡本屋売店に入ってみる。「明太子うどん」がおいしそうだったので食べてみることにした。茹でた麺の上に明太子とネギが載っているシンプルなもの。ところが、料理が出てくると「だし汁」がない。味が足りない感じ。
 店員に聞いてみると、「テーブルにある醤油とポン酢で味をつけて食べてください。」だって。それは先に言って欲しい。そして、店は「讃岐うどん」のつもりでやっているようだが、香川県にそんな食べ方のスタイルのうどん屋があるのだろうか? これはやや疑問。少なくとも主流の食べ方ではない。ぶっかけうどんの系譜なのかもしれないが、いや普通ちゃんとだし汁つけて出てくるよね。
 フランス料理を食べたことのない人がフィンガーボールの水を飲んじゃたりすることがあるように、明石焼きを食べに行った人が知らずに出汁をスープとして飲んでしまうように、讃岐うどん食べに行って、ぶっかけうどんのだし汁をスープだと思って飲んでしまい。だし汁の掛かっていないうどんを食べた。確かに麺の味を味わうならその方が分かり易いのかもしれない。それに感動して、自分の店でも始めたとか、そんな誤解の産物なのかも。ぜひ、だし汁を開発して欲しい。というかうどんは出汁で食うものだと認識して欲しいよ。(たこ焼きにはだし汁はあっても無くても良いとは思うが)
 デザートには再び「地獄蒸しプリン」。定番おやつだから毎日でもそうなるのかな。この店のプリンも美味しかったです。

 食事を食べ終えた後、近くの薬師寺のジムに空きがあったのでポケモンを配置しておく。配置した「ヤドラン」はその後6日間に渡って防衛していた。というか、誰もその場所に行かないんだよね。
 もっと奥に進むと、秘湯と言われている「へぴんの湯」や「鍋山の湯」というのがあるのだけど、お天気が悪いので今回は行かないことにした。また、別の機会があれば足を向けてみたい。

 午後は少し山を下ったところにある「泥湯」に行ってみることにした。

 つづく
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