mixiユーザー(id:47122285)

2019年09月11日08:16

714 view

唯識説

 長年の懸案だった唯識説(唯識三十頌)の勉強が一通り終わったので、その成果を日記にします。
もちろん、僕の理解が完璧だとは到底言えないとは思いますし、誤解してる部分はあるとは思います。また、これで勉強が終了したとも思っていません。ですが、仕事の合間にコツコツ学んだことで難解な唯識説の輪郭が朧気ながら見えてきたような気がします。
 興味のある方は、ご覧になってください。そして、誤解などありましたら、忌憚なきご意見をいただければ幸いです。


唯識説


・概説
 唯識説とは、インド仏教の瑜伽(ゆが)行派、中国仏教の摂論宗(しょうろんしゅう)、法相宗(ほっそうしゅう)などの大乗仏教の一派の根本的立場です。それは、簡単にいいますと、あらゆる存在や事象は、ただ心の本体たる「識」(しき)の作用によって仮に現れたにすぎないとする考え方です。
 「識」とは、六識(眼耳鼻舌身意)、第七識(末那識(まなしき))第八識(阿頼耶識(あらやしき))を総称したものです。そして、阿頼耶識は、宇宙万有の展開の根元であり、万有発生の種子(しゅうじ)であると説かれます。
 いわば阿頼耶識は、人間存在の根底をなす意識の流れを作り出し、輪廻を超え経験を蓄積して個我を形成し、また、すべての心的活動のよりどころなるものといえます。
 そして、末那識とは、生きている限り常に持続する、自己愛の根源としての迷いの心のことだとされています。

・人の意識の構造
 阿頼耶識をよりどころとして、思量の働きをなす末那識と六識が生じ、阿頼耶識によって身体環境が形成され、末那識によって自我意識が形成されます。そして、五識(眼耳鼻舌身)は感覚作用を担い、一切が認識されます。

・悟りとは、
 自分がなくなるということです。自分とは言葉の響きがあるだけで本当は存在しません。ところが多くの人は、自分というものが存在すると考え、その自分に執着します。そのために人は悩み苦しみます。

・心の働きとは、
 心の働きを絵を描くことに譬えると、まず、眼耳鼻舌身の五識が認識のデッサンをします。そして、意識が概念的に思考して言葉を付与し、色づけをして「もの」として把握します。さらに表層的には意識のエゴ心が、また、深層的にはその奥にある末那識によるエゴ心が働いて、その「もの」にさらに色を加えることになります。
 これらすべての心の働きを生じさせているのが根本心である阿頼耶識ということになります。

・自己変革をもたらすために、
 自己変革をもたらすためには、阿頼耶識にある汚れた種子(しゅうじ)を焼き尽くし、正常な種子に栄養を与えることが必要だと説かれます。
 その方法は、表層心である六識の領域における正聞燻習(しょうもんくんじゅう)と無分別知(むふんべつち)によるものとされています。
 すなわち、正聞燻習(しょうもんくんじゅう)により、阿頼耶識の中の清浄なる種子(しゅうじ)(菩提種子(ぼだいしゅうじ))に栄養が与えられ生育します。また無分別知(むふんべつち)により、汚れた種子(雑染種子(ぞうぜんしゅうじ))が焼かれてなくなります。
 正聞燻習には言葉が働きますが、無分別知には言葉は働かないというか関与しません。前者が理論(解(げ))で後者が実践(行(ぎょう))であり、自己変革をもたらすためには、解と行の二つを兼学する知行合一的な生き方が要請されるものと説かれます。

・以下では、唯識論について詳しく説かれている、世親菩薩造「唯識三+頌」(ゆいしきさんじゅうじゅ)について、自分なりの現代語訳を載せます(「頌」(じゅ)とは、うた、詩経のことです。)。
 「唯識三+頌」は漢詩ですから縦書きが作法だとは思いますが、SNSは横書き投稿ですからやむを得ず横書きにします。

(「唯識三+頌」目次)
� 峙�敬頌」〜「第四頌」
http://mixi.jp/view_diary.pl?guid=ON&id=1972930621&owner_id=47122285&via=list_diary_history
�◆崑荼溥鵝廖繊崑莇辮鵝�
http://mixi.jp/view_diary.pl?guid=ON&id=1972930717&owner_id=47122285&via=list_diary_history
��「第十頌」〜「第十三頌」
http://mixi.jp/view_diary.pl?guid=ON&id=1972932462&owner_id=47122285&via=list_diary_history
�ぁ崑莉住乱鵝廖繊崑萋鷭銃齔鵝�
http://mixi.jp/view_diary.pl?guid=ON&id=1972932579&owner_id=47122285&via=list_diary_history
�ァ崑萋鷭住稲鵝廖繊崋畄觧楷衒検�
http://mixi.jp/view_diary.pl?guid=ON&id=1972932629&owner_id=47122285&via=list_diary_history


・参考文献
�‘猯斌�師寺唯識三十頌のレジュメ及び唯識講義
��多川俊映著「唯識とはなにか」(角川文庫)
�2�山紘一著「唯識の思想」(講談社 学術文庫)
�げ�野守也著「唯識のすすめ」(NHKライブラリー)
�ス�辞苑(第六版)(岩波書店)
その他
0 1

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する