「さて行くか」
今日は秋葉原で飲み会である。
参加者は不明である。
もしボッチでも日記のネタにできるから悲しくないんだからねっ!
などと思いながら電車に乗り込む。
車内はそこそこに空いていて、手近なところに腰を下ろした。
発車とともに対面の窓の景色も流れ出す。
今日は秋葉原で飲み会である。
ついでにいうと今日は誕生日である。
ふとした弾みに「そういや今日はアイツの誕生日か」と昔の人を思い出すことがある。
それはかつての彼女だったり、遠い日の片思いの人だったり、ご無沙汰の親友だったり。
そして思うのは「元気にしているかな。元気にしているといいな」
今日は3月17日。
ふと、おれを思い出してくれる人はいるだろうか。
車窓を流れていく家々の遥か向こうの雲を眺めながら想う。
おれは、元気だよ。
おもむろにイヤホンを耳に挿せば、流れてくる曲はこれだった。
♪見慣れた空 同じ景色に 今日が流れてく
あの日の誓いってなんだっけ
覚えているよ。
忘れていたものもある。でもそれは思い出せた。
忘れたまま、忘れたことにさえ気づかないものもあるかもしれない。
♪ニセモノみたいな思い出に
「昔は良かった」って指を差す
ニセモノじゃないぜ。あれは確かに輝くものだった。
いい笑顔で云ってやろうぜ「昔は良かったな」って。
そう云える過去と、そう云い合える相手がいることは、素晴らしいことなんじゃないのか?
♪知らぬ間に諦めたりしないでよ
いまも守っている誓いもあれば、守れなかった約束もある。
もうおまえは見ていないけれど、おれは覚えてる。何でも思い出そう。
守れなかった約束も、諦めたわけじゃないよ。
いいよな?完璧じゃなくても。雨のち曇りときどき晴れでも。
やがて電車は秋葉原へ。
電気街へ降り立つ。聴こえてくる曲は
♪あらゆる命がアンビバレンツを抱えて 流れる日々の中で瞬く
儚く散る花も 吹き荒れる風も 過ぎ行く今の証
この街も変わったが、おれも変わった。
歳をとり、周囲も、状況も、ほとんど何もかも。残ったのは瑕と疵と傷。
だが、失くしたものを数える季節はもう過ぎた。それに得たものもある。
♪刹那を生きるものへ あまねく届く歌が
自由の果てへ駆り立てるだろう 「生き抜け」と
ラジオ会館前には見知った顔が幾人か。
歩み寄って少しだけ強めに肩を叩いた。
よく来てくれたな! さあ飲もうか!!
揚々と歩き出す。
だが、行きつけの店が臨時休業しているなど、この時のおれは知る由もなかった。
どうやらネタには困らない一年になりそうだ(笑)
ありがとう。これからもよろしくな。
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