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2018年04月17日15:17

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経済は素人の王毅国務委員兼外相が経済対話で訪日した理由

「習・王」の命を受けた王毅氏 前のめり訪日の裏側
編集委員 中沢克二
2018/4/17 5:50日本経済新聞 電子版

 中国の国務委員兼外相、王毅をトップとする多くの閣僚らが久々に大挙して東京に現れた。当初、表情が硬かった王毅だったが、8年ぶりとなる「日中ハイレベル経済対話」後は少し柔らかな表情に。とはいえ珍しく中国側がせかす形で開かれた今回の対話には、やや込み入った「裏」があった。

 「米中貿易摩擦を抱えた中国は今回、何が何でも経済を中心に日本を引き付けたかった。だが、それだけではない。2010年から両国の経済規模が逆転し、その差が開いている事実は重い。強気になった中国は『対話の枠組み変更』という名の『格下げ』で対応した」

 長年、両国関係の機微を観察してきた識者の指摘は聞き捨てならない。

■経済担当の副首相、劉鶴は出席せず

 「格下げ」とは何か。07年に始まったハイレベル経済対話は4回目となる今回、中国側が枠組みを大きく変更してきた。日本側がそれを受け入れた形だ。

 第2回の09年と第3回の10年は、合計25人しかいない中国共産党政治局員の一人で経済担当の副首相だった王岐山(現在の国家副主席)が中国側の議長だった。

 今回は政治局委員でも副首相でもない王毅を議長とする枠組みを中国側が提案してきた。しかも、経済対話という名前なのに、経済とは縁遠い外務省の出身である。

 過去の枠組みに従えば政治局委員でマクロ経済担当の副首相に就いた劉鶴が訪日すべきだった。だが、国家主席、習近平(シー・ジンピン)の側近で経済ブレーンの劉鶴は対米貿易摩擦の処理で多忙を極めている。そこで副首相級とされる国務委員の王毅が代役に立った。

 日本側には王毅に関して「知日派なのに、この5年間、度を超えて日本批判の先頭に立ってきた」(政府関係者)という思いがくすぶる。日本政府側では首相に次ぐナンバー2に位置するのが副総理・財務相の麻生太郎である。結局、麻生はカウンターパートとみる劉鶴が来ない対話には出席しなかった。

 とはいえ王毅が経済に明るくない以上、裏でこの対話を仕切るのは、習近平の盟友、王岐山である。政治局常務委員ばかりか中央委員からも退いた王岐山は3月17日、異例の形で国家副主席に選ばれた。

 突然の憲法改正で「終身のトップ」を可能にした習近平の主席再選とセットだった。実は改憲では国家副主席について「2期10年」までという任期制限も撤廃された。王岐山は経済を中心に大きな対外戦略を練る参謀、アドバイザーである。

 しかも王岐山は日中ハイレベル経済対話の枠組みの議長を2度、務めた経験もある。最も重要な対米貿易交渉をにらみながら、日本とも中国のいうところの「自由貿易体制」維持で一致し、少しでも有利な立場を確保したい。

■裏の仕切りは北朝鮮が序列3位で扱う王岐山

 王岐山は、中国と同じ社会主義体制の北朝鮮が事実上の中国共産党内序列3位として扱っている。北朝鮮の国営テレビが3月下旬に放映した委員長、金正恩(キム・ジョンウン)の訪中ドキュメントが興味深い。映像には、北京での晴れ舞台で習近平夫妻と並んだ夫人連れの金正恩が、中国要人らと順に握手する場面がある。

 問題はその順番だ。序列2位の首相である李克強(リー・クォーチャン)の次に他の5人の政治局常務委員=最高指導部メンバーの姿はない。いきなり国家副主席の王岐山が現れるのだ。それは事実上の序列3位の扱いを意味する。

 中国の国営テレビでは、合計7人の政治局常務委員の次ぎに王岐山を紹介する堅苦しいしきたりになっている。北朝鮮の方が、「終身トップ」も可能にした習近平との「習・王」体制の実態を赤裸々に紹介している。

 急に対日外交に積極的になった王毅の裏には、中央外事工作委員会の弁公室主任に就いた政治局委員の楊潔篪と、王岐山がいるのは明らかだ。王岐山、楊潔篪、王毅を企業の役員に例えると「王岐山は最高幹部会にいつでも出席する権利を持つ相談役、楊潔篪が役員、王毅は執行役員だろう」(中国の対日関係専門家)。

 王毅は、習近平と王岐山のコンビから、日本との経済対話の再開を急ぐようせかされて、前のめりで日本側に接触。その後、中国の担当部署が「日程の詰めを過去になく急いだ」(日本政府関係者)という経緯である。

 とはいえ中国側国営メディアの報道の論調は「安倍政権側がここにきて中国に急に歩み寄ってきたので応じたにすぎない」という説明になっている。それは客観的ではない。中国重視という日本側の対中姿勢は昨年来、大きく変わってはいない。

 ともあれ、2泊3日という比較的長い王毅の訪日日程で両国はかなり幅広く突っ込んだ意見交換ができた。大きな前進である。日中両国の外相による正式な相互訪問の実現は実に9年ぶりだ。4月15日、外相の河野太郎は王毅と3時間45分にもわたって意見交換した。夕方からの会談と、それに続くワーキング・ディナーである。

■合計30人の大臣、副大臣、幹部らが一気に対話

 同16日午前、外務省飯倉公館で開いたハイレベル経済対話では、日中双方の大臣、副大臣、幹部ら各15人ずつが一堂に会した。

 前日、経済産業相の世耕弘成と会談した中国の商務相、鍾山や財政相の劉昆は、習近平の側近グループ「浙江・福建閥」のメンバーでもある。鍾山は、中国主導で広域経済圏を形づくる新シルクロード経済圏構想(一帯一路)を担当している。習側近として経済・貿易政策を担う自信もあるのか、王毅以上に日本で微笑を見せた。

 焦点の北朝鮮の非核化問題や、先の北京での中朝首脳会談の中身について王毅が河野に何を話したかは明らかになっていない。王毅は、3月26日の習近平と(北朝鮮委員長の)金正恩の会談の際、中国側出席者の末席に座っており、一部始終を把握している。

 中国は朝鮮半島を巡る6カ国協議の復活に言及する一方で、南北に米中を加えた4カ国での話し合いにも触れている。今後、米朝会談が実現し、その中身が見えないと次の一手は打ちにくい。その意味で最近の中国の対日積極外交は米中貿易摩擦と米朝会談をにらんだ途中段階の動きである。

 首相の安倍晋三としては今回の訪米時の米大統領、トランプとの会談で北朝鮮と中国をにらむ連携を再確認する必要がある。そのテーマは「習・王」コンビの命を受けた王毅訪日ミッションが提起した諸課題と重なっている。(敬称略)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29430640W8A410C1000000/
>国家主席、習近平(シー・ジンピン)の側近で経済ブレーンの劉鶴は対米貿易摩擦の処理で多忙を極めている。そこで副首相級とされる国務委員の王毅が代役に立った。

経済に全く素人の王毅を代役で済ます程度に日本は軽く見られているって事か^^;
そりゃあ麻生さんが参加しないはずだわw

>最近の中国の対日積極外交は米中貿易摩擦と米朝会談をにらんだ途中段階の動きである。

結局今回の会談は日本から米国側の情報を取るのが目的の様です。

日本を米国のパシリと見なして、来てやったんだから教えろって態度な訳だ^^;
支那との交渉は「一帯一路」に絞って、事業に透明性が無ければ金は出さないと返事して追い返すのが正解ですw
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