昨今、電気自動車が実用化され公道を走るようになった。
電気自動車そのものは、自動車が開発されていく当初からあり、低回転でも高トルクが実現できる電気モーターは自動車のエンジンとして理想的だった。けれど、どうやって電気を供給するか? は割と大きな課題で瞬間的に大きな電流を流したいと思えば小さなオルタネーターでは実現が難しく、それは鉛蓄電池でも沢山積み込まなければならない。そして、その重量が結局自動車の機動性の足かせになる。
こうした経緯で、細々としてしか生きてこられなかった電気自動車は、充電の利便性の良い工場敷地内、などの限られた空間でしか活躍が無かった。リチウムイオン電池が発明されて、大きな容量と大電流が実現し、本格的な電気自動車の時代になったのはほんの数年前である。
多くの自動車はガソリンエンジンとか、ディーゼルエンジンを積んでいる。ディーゼルエンジンは断熱圧縮で作られる高温を発火に利用するものでエンジンそのものの構造もシンプルになり易い。原油が工業的に生産され始めた当初は「川に捨てられていた」のがガソリンであった。現代の世の中では考えられないような出来事だが、ガソリンの有用性に気が付くのはもうちょっと後の事だった。
どっちかと言うと、捨てられていたガソリン、を有効活用しようとしてガソリンエンジンの開発が始まる。スパークプラグを使うことで点火するエンジンは勢い複雑な機構になりがちだが、小型でパワーのあるエンジンの開発に成功していったことで自動車のエンジンの主役的な立ち位置になっていく。
ライト兄弟が飛行機に搭載して運用したガソリンエンジンは飛行機用に独自に開発されたもの、とはいっても、そもそも自動車での小型でパワーのあるエンジンの開発が無ければ、ガソリンエンジンを積んで飛行機を飛ばす、という発想そのものが生まれなかったのではないかと感じる。その後、飛行機にはレシプロエンジンは大いに活用された。現代でも小型機や輸送機にレシプロエンジンが利用されているのは特筆すべき事実だと思うが、航空機のエンジンの主流は20世紀後半からジェットエンジンになる。
自動車へのジェットエンジンの搭載は、騒音の大きさが原因でほぼ実現していない。趣味的にジェットエンジンを積んだ自動車が作られてはいるが、公道を走れるものではない。そんなわけで、航空機がジェットエンジンに移行しても、自動車ではガソリンエンジンは主役的な立ち位置を譲らなかった。
21世紀にかけて、環境問題は大きく議論された。その結果、排ガスの少ないエンジンや、燃費の良いエンジンは優先的な要求項目になっていく。限界とも思われるガソリンエンジンをさらに改良して、性能は少しずつ向上していく。これは電気自動車が実用化された現代においても継続している事象で、人類のガソリンエンジンに対する熱意は並々ならぬものである。ある意味、石油の中の大して使い道のない成分、を有効活用するのが産業的にも効果的であって、このエネルギー効率の良い所を捨てきれないでいるという側面側がクローズアップされても良いのだろう。
もはや、ガソリンエンジンは芸術的領域に到達している、とさえ私には思われる。そんなエンジンを積んだ自動車で、何やっているの? という出来事である。
芸術品に乗っているんだから、もっと上品にふるまいなさい。と言いたい。
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■東名夫婦死亡事故、1.4キロ走行を妨害か 男を逮捕
(朝日新聞デジタル - 10月10日 20:31)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4806566
神奈川県大井町の東名高速で6月、ワゴン車が大型トラックに追突され夫婦が死亡し、娘2人がけがをした事故で、県警は10日、一家のワゴン車の進路をふさいで停止させ、追突事故を引き起こしたなどとして、福岡県中間市の建設作業員石橋和歩容疑者(25)を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)と暴行の疑いで逮捕し、発表した。調べに対し、石橋容疑者は容疑を認めているという。
県警によると、石橋容疑者は6月5日午後9時35分ごろ、静岡市清水区の車整備業萩山嘉久さん(当時45)一家のワゴン車の進路をふさぎ、下り線の3車線のうち最も中央分離帯寄りの車線に停車させ、後方から来たトラックの追突事故を引き起こした疑いがある。嘉久さんと運転していた妻友香さん(当時39)が死亡、高校1年と小学6年の姉妹もけがをした。
捜査関係者などによると、手前の中井パーキングエリアで、ワゴン車の進路をふさぐように駐車していた石橋容疑者を嘉久さんが注意した。怒った石橋容疑者はワゴン車を追い、極端に接近して走行。さらに前方に割り込んで速度を落とし、ワゴン車が車線変更をしても同様に妨害する行為を約1・4キロの間繰り返した末、停車させたという。
その後、車を降りて嘉久さんの腕や胸ぐらをつかむ暴行を加えた疑いもある。その直後にトラックが突っ込み、ワゴン車は中央分離帯に激突したという。
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