「笑いは最良の薬」ということが、今や医療現場でもそのことが認識されるようになり、日本医科大学など各地で笑いが臨床の場に取り入れられているといいます。
笑いの健康効果については何度か取り上げてきましたが、今回はとくに大笑いで大病を克服したという事例を今までの日記より集めてみました。
1.膠原病を完全治癒した
現在の医療では治る見込みがないと宣言された難病を、笑いで治した人があります。
アメリカのジャーナリストで、有名な雑誌「サタディ・レビュウ」の元編集長のノーマン・カズンズ氏です。
氏は政治的にも有力で有名な人であったため、この事がマスコミに発表さるや、アメリカはじめ世界各地で 「笑い」 を学問的に研究するきっかけになりました。
氏は49歳の時、膠原病のひとつ強直性脊椎炎になり、発熱し、首、手、足などは激しい痛みで動かせず、体じゅうにかたまりができ、さわると砂利のような固さでした。
数週間後には半身不随となり、血沈は1時間に115ミリにもなっていました。正常の血沈値は1時間に10ミリくらいですから、どんなに炎症が激しかったかがわかります。
医者は治る確率は500分の1だと告げ、絶望だという宣告でした。
どんな薬品も効果がなかったノーマン・カズンズ氏に、友人の医師が毎日10分間お笑いのビデオを見なさいとすすめられました。
彼は連日、コミックや大好きなユーモア全集を読み、チャップリンなどの喜劇映画やどっきりカメラのビデオを見て、毎日10分間、声を出して大笑いしたのです。
すると、あれほど苦しかった痛みがやわらぎ、2時間ぐっすり眠ることができるのです。
さらに驚いたことには、大笑いした後の血沈値がいつも5ミリくらい低下し、8日目には80ミリに下がったのです。
笑いを続けているうちに、親指も動かせるようになり、首のまわりや手にできた砂利のようなコブも小さくなっていきました。
そして当初はほとんど助からないと言われていたカズンズ氏は、歩けるようになり、なんと2週間後は退院し、数ヵ月後には、元の編集長の仕事に戻ることができたのです。
医学上不治とされ一切の治療法がなかった強直性脊椎炎をただ「笑い」だけで治したので、医学界で大反響を生みました。
2.笑いと血糖値低下
笑いが糖尿病の治療効果があるという、筑波大学名誉教授の村上和雄先生の研究が、米国糖尿病学界誌(2003年5月号)に掲載され、それをロイター通信が全世界に報道したため大反響を生みました。
その研究について、村上和雄先生の講演録を簡単に紹介します。
25人の糖尿病の患者さんに、2日間全く同じ生活、同じ食事をさせ、1日目は糖尿病のメカニズムについて講義を聞いてもらい、食後2時間後の血糖値を測ったら123も上がっていました。
翌日は、その時間に、筑波の市民ホールで吉本興業のB&Bによる漫才を聞いてもらいました。いまどきの若手ではなく、ベテランにしてもらったのは、糖尿病患者さんの大部分が平均年齢63歳で、B&Bの全盛期をよく知っていたからです。
何しろ世界ではじめての「心と遺伝子」の実験です。B&Bも気合が入っていました。千人入るホールが立ち見もできるほど満杯で、千人の人が一度にドッと笑うわけですから、漫才師もますます乗ってきます。それが又、大きな笑いにつながり、本当によく笑いました。
そして血糖値を測ったら77しか上がらなかったのです。
退屈な講義の場合・・・・食後2時間の血糖値が123上がった。
漫才の場合 ・・・・食後2時間の血糖値が 77上がった。
漫才の場合は退屈な講義にくらべて、46も低かったのです。
笑いの刺激で、血糖値降下に関する遺伝子が働いたのです。
これまで医療の現場では、血糖値を下げるためにはインスリンを注射するか、食事制限や運動をするくらいしか治療の方法がなかったのです。それが笑っただけで血糖値が劇的に下がったのですから、糖尿病の専門医ですら、ビックリ仰天したのです。
3.笑いとNK細胞の活性化
体内では絶えず細胞分裂が行われていますが、この際、誰でもガン細胞が
1日5000個発生しています。この時、ガン細胞をやっつけるのが
NK細胞(ナチュラル・キラー細胞といいます。この細胞が多い人ほどガンになりにくいし、またガン細胞も大きくなりにくい。
ところが、大笑いをすると、ガンを殺すNK細胞が体内にうんと増えるのです。
面白いことがなくても、20秒間笑顔をつくり、「ワッハッハッ」と声を出すだけでも、大笑いと同じ効果が期待されています。
吉本新喜劇での実験―その1.
大阪ミナミの吉本興業の本拠地、「なんばグランド花月」で、ガンや心臓病の人を含む男女19人(20歳から62歳)から開演前後に採血し、3時間の笑いの効果を調べました。
◆ガンに対する抵抗力のひとつのNK活性(がん細胞を攻撃するNK細胞の元気度)は、笑う前に数値が低すぎた人は、すべて正常範囲まで上昇し、高すぎた人のほとんどが正常に近い数値に戻りました。
◆また免疫力のバランスを示すOKT4/8比もNK活性の場合と同様、好ましい方向に変化しました。
吉本新喜劇での実験―その2.
がん治療中の患者20名が対象でした。すべてNK活性が好ましい方向に改善されました。興味深いのは、「花月」に入場するだけで、NK活性が上昇するということが分かりました。
この結果から、大笑いするということは心理的効果だけではなく、短時間に免疫系を正常化させる生理学的効果もあることが分かりました。注射で免疫力を活性化させるには、3日以上かかりますが、笑うことは即効性があるわけです。
4. 心筋梗塞! 手術を拒否して強制退院
マイミクの福富の神♪あっちゃんは、10年前のある朝、心筋梗塞の発作が起き、救急車で運ばれ、死の淵を彷徨い、臨死体験も経験ました。
病院では東大を首席で出たという評判の先生が診察のときに、親しくしていた有機栽培をしている農家のおじさんが見舞いに来てくれました。
偉い大先生とあって、同行の医者3人とインターン生、婦長と看護婦2名の総勢8名です。その大先生におじさんが言ったのです。
「先生!よく見てください」
と言うや否や、スパッとスイカをまな板の上で真っ二つに切ったのです。見事な真っ赤なスイカ。
「先生!スイカは切ると、2,3日しか日持ちしません。切らなかったら1ヶ月以上持ちます。人間の身体は自動車とは違います。臓器は部品ではありません。絶対切らないでください」
そして返す刀で僕の方を見て、「あっちゃん、ここは戦場だよ。絶対生きて返ってきてくれよ」と。
病室の隅々で拍手が沸き起こった。
こうして、薬も手術も拒否したため強制退院です。
退院後、あまりのはげしい痛みに、部屋にあるガスの栓をひねっていっそ死のう、という衝動に駆られたこともありました。
ちょうどそのような時、アメリカの友人のパイロットが、「ミスタービーンズ」のビデオを20巻送ってきた。
ノーマン・カズンズという人が、不治といわれた膠原病が、好きな「お笑い番組」を毎日見て笑い転げているうちに数ヶ月したら完治したという話から、送ってくれたものです。
私は毎日ストーリーを暗記するくらい見ました。
人はどんな絶望の淵でも、可笑しい時は「フ、フ、フ」と、少しは笑えるものです。
そのうち、「ハッハッハ」になり、「ワッッハ、ッハ」と、喉チンコ出して大笑いしている自分がいました。
その後、井上伝麻さんは、ありがとうおじさんとの出会いなどで感謝行に徹しているうち、2年前、慶応大学付属病院で精密検査の結果、異常なし、心臓病が完全治癒したのです。
以上
笑いは免疫系、内分泌系、神経系の働きを活発にするだけではなく、ノーマン・カズンズ氏のように重症の膠原病の痛みを和らげることもできるのです。笑いはどのような病気にも効果があるのです。
どんな大病でも克服させる力を持つ笑いの生命力を、私たちはもっともっと日常生活の中に意識的に取り入れたいものだと思います。
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