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2016年09月27日09:52

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よい呼吸とよくない呼吸



呼吸力は生命力そのものであるとヨガでは教えています。そこで、一昨日25日の日記「呼吸力の老化とその予防」に続いて、よい呼吸とはなにかということを考えてみたいと思います。

1.「長生き」とは「長息」
「長生き」という言葉がありますが、この言葉は「長息」という言葉からきているといいます。呼吸は生命維持の基本、心身の健康の土台であることがよく分ります。

このように大切な呼吸であるにかかわらず、呼吸が浅く、短く、さらに鼻での呼吸が十分にできず、口での呼吸をする人が増えているといわれています。

正しい呼吸の大切さについて、ヨガ、気功を通して呼吸法を30年間指導されている龍村修先生の著書「深い呼吸でからだが変わる」(草思社)を参考に説明します。

2.呼吸=生命力
ヨガでは、呼吸=生命力であると考え、次のようにいいます。
★呼吸は自分に不必要なもの、不適当なもの、毒になるものを出す力(=排泄力、排毒力)である。
★呼吸は、リフレッシュする力であり、代謝力である。

たとえば、英語で息を表すbreathは、同時に生命や生命力も意味しています。
また、呼吸量=肺活量は英語でbreathing capacityあるいは vital capacityといいます。
vitalとは生命の、生命に関わる、という意味があります。語源からみても呼吸と生命力がいかに深く結びついているかよく分ります。

このことから呼吸力が弱るということは、生命力、生きる力、“いのち”の力が落ちていくということを意味します。

2 酸欠は万病の根源
呼吸が浅いと、それだけで血液の質を悪くします。
血液中のヘモグロビンは酸素と結合して、酸素を細胞へ運びますが、浅い呼吸のため肝心の酸素が不足すると、ヘモグロビンは酸素と十分結合できず、酸素の少ない質の悪い血液になります。医学上、酸素飽和度が低いといいます。

細胞へ酸素が十分に運ばれてこないと、細胞の機能は当然低下します。浅い呼吸が長く続くと、細胞はいつも酸欠状態に陥りリフッレシュできなくなり、一方で老廃物の排泄も悪くなり、万病や老化の引き金となります。

また酸欠傾向にある細胞が、ガンを起こしやすいといわれます。

酸素の必要度について、ふつうの筋肉細胞を1とすると、心臓の筋肉細胞はその5倍以上、脳の神経細胞は実に20倍以上の酸素を必要とます。つまり、浅い呼吸ばかりしていると、いちばんダメージを受けるのは頭であり、その次に心臓という順番になります。食べ物からとった栄養をエネルギーにしていく力、それが酸素です。酸素不足は生命力を弱めます。

3.よい呼吸とは
よい呼吸とはゆったりした深い呼吸です。
肺のすみずみまで空気が行き渡り、入ってくる酸素の量が多い呼吸です。横隔膜も胸の筋肉も、肋骨や鎖骨も、全身がすべて一体となって、呼吸を行っている状態とも言えます。

悪い呼吸とは浅い呼吸です。
肺のごく一部しか空気が入らず、肺の上部や下部はまったく使われません。そして肩や胸の一部だけで呼吸をしている状態です。

最近、浅く短く力のない呼吸をする人が増えています。浅い呼吸は癖になります。
�� 深くゆったりした呼吸は全身を活性化します。同じだけの量の血液が流れていても、酸素を多く含んだ血液のほうがそれだけ組織の細胞を生かす力が大きいのです。
�� 深くゆったりした呼吸は自律神経を安定させます。するとホルモンの分泌力も高まります。

自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、両方の働きがスムーズになって、免疫力、自然治癒力が高まります。ストレスも呼吸と無関係ではありません。 
「緊張した時や腹が立った時は深呼吸をすればよい」、たったそれだけでも、知っていればずいぶん楽になります。

1回ずつの呼吸がほんの少しでも深くなれば1日当たり、あるいは1年当たりの酸素吸収量はずいぶんと変わっていきます。

日本人の安静時の1回の平均呼吸量は0.4〜0.5リットルなので、1分間で15回呼吸すると、ざっと7リットル、1時間で420リットル=牛乳パック420個分、1日で約1万個分の空気を呼吸していることになります。

仮に5パーセントより深い呼吸ができるようになると、1日当り500個分の空気がより多く取り入れることになり、リフレッシュできることになります。

呼吸は生命維持に最も大切な機能であるために、胃腸や肝臓、腎臓等の内臓器官と同じように自律神経によって支配され、私たちは意識しないで呼吸をします。

しかし呼吸は他の内臓器官と違い、自分の意思によっても自在にコントロールすることができます。

私たちは一生のあいだに、どのくらいの回数の呼吸をするものでしょうか。
呼吸は平均して1分間当たり15〜18回、1日に約2万から2万5千回、平均寿命80歳としてなんと6億から7億回以上の呼吸をしていることになります。

浅い呼吸は癖になります。1日1回でも2回でも深い呼吸を意識すると、自然に正しい呼吸法が習慣化されます。何億回という呼吸によって維持されているこの生命、よい呼吸を身につけられるかどうかは私たちの生命力に大きな影響を与えるものと思います。






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