経営の神さまといわれた松下幸之助さんには「失敗」という言葉はなかったようです。
ある人の問いに答えて
「私はただ一度も失敗なんぞしたことがありません」と言われました。
続いて、
「失敗したところでやめるので失敗になるんです。成功するまでやり遂げたら、失敗は失敗でなくなります」。
幸之助さんはどんなことがあっても、そこから学び、成功するまでやり続けたので成功者になったと言えます。
このことで思い出すのは発明王のエジソンです。
エジソンが電球を発明したとき、電球のフィラメントに適した物をいくら試しても見つからずに3000回失敗したとき、ある人が尋ねました。
「そんなに何度も失敗して、よくめげませんでしたね」
それに対してエジソンは次のように答えたのです。
「私は一度も失敗などしていないよ。フィラメントに向かない物資をいくつも発見した記憶はあるが、失敗した覚えは一度もない」
一つ試してダメ、また別のを試しもてダメ。これをエジソンは繰り返したわけですが、「これはダメだ」となったとき、それを失敗だととらえずに、その度にフィラメントに向かない物質を一つ発見したと考えたのです。
エジソンにとっては、その意味ですべてが成功でした。
斎藤一人さんは、失敗は小さな成功であると言います。以下一人さんの言葉を集めます。
◆ 失敗をいくら集めても大失敗にしかならないんだよ。
何故かというと、『わあ、失敗した、失敗した』と言うと、段々暗くなってくる。
今度は失敗しないようにしようと思うと萎縮しちゃって、ろくなことを思いつかないの。それで、また失敗しちゃう。そうなると、失敗するのが怖くなってくるの。すると、ますます萎縮するからどんどん失敗が続く。それで、大失敗になっちゃうんだよ。
つまり、一つの失敗が気持ちを萎縮させてしまうので、次の失敗を呼んだ。
◆ 上手くいかないことがあっても、それは失敗じゃないと考えるんだよ。そして、こう自分に言い聞かせるの。「これは小さな成功だ」。この考え方が成功するコツなんだよ
◆ エジソンがその物質がフィラメントに向かないと分るたびに、「よし、これは違うとわかった。次はどうかな」と常に前向きにとらえたの。だから、何百回やろうか何千回やろうが、ちっとも苦にならなかった。「お、また見つけた。また見つけた」そう思って、楽しんで続けることが出来たの。
そうして、この小さな成功を積み重ねることで、大成功へとつながったんだよ。
このについて斉藤茂太(精神科医)は、
いまの若い連中、根気のないのが、本当に多い。もう一日で会社をやめるのがいっぱい、います。しかし、人生で何かを成す上で、根気というのは不可欠です」として次のように言っています。エジソンの体験が具体的でイメージがわきやすいと思いますので、紹介します。
私の好きな話に、エジソンが電気のフィラメントになる素材を発見するに至ったエピソードがあります。
彼は、電気のプラスとマイナスに何をつなげば光を発するかを求めて、その辺にあるものを片っ端から実験していった。
人間の髪の毛、こより、自分が食べ残したチーズ、あらゆるものを実験し、その数は三千種類にも及んだが、いい結果が得られなかった。
友人がみかねて
「もう三千回も実験したから気がすんだろう。 そろそろ諦めたらどうだ」といった時に、
エジソンは、「バカなことをいうな。
世の中に物質は五千五百種類あると聞いている。私はそのうちの三千の物質をすでに実験した。 残りは二千五百。成功はもう目の前まできている」といった。
このエジソンの根気のおかげで、我々は電気という恩恵に浴している。
(以上)
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