北川八郎「繁栄の法則」(致知出版社)より以下、要約します。
私たち日本人は昔から、物事を否定的に受け止める傾向にあったようです。
私たち先輩のおじいちゃん、おばあちゃんの口ぐせは、「それは大変だ」とか、「そんなに簡単ではない」とか、「それは苦しいな」とか「難しいことだ」といった、不安や否定的な言葉をよく使います。
また私のところへ子供のことで相談にこられる多くの方も、「こんなことをやっていると将来どんな子供になるだろう」とか「こんな成績ではとても大学までいけないだろう」とか、「心配で一杯です」とか、不安や否定的なことを言われるのです。
将来起こるとは限らないのに不安や心配の世界を自分自身で作り上げ、その世界を引き付けて不安の中に生きておられるのです。
ですから、繁栄の世界に入るためには、まず「肯定的に生きる」という練習をすることが必要です。
ある公的な団体で、東京に「青少年を育てる会」というものがあります。
その団体が、15人くらいの少年少女を集めて、九州から出発して、広島、岡山、大阪、静岡まで歩いていくという企画を立てました。
その旅の出発の時です。
引率責任者が挨拶で、マイナスのことをたくさん言うのです。
「この旅は大変なんだ」とか、「もしも、事故が起きたら」とか、「つらいことが一杯だぞ」とか、「雨が降ったら」等々、心配のあまり、これでもか、これでもかと否定的なことばかりを言うのです。
これでは、それを聞く子供たちは不安で一杯になってしまいます。
このように否定的な話をしてしまうと、雨が降ったら「やあ、大変だ」となり、小さなつらいことがあると「やっぱり・・・・、辛い、どうしよう」と過剰に反応を起こすようになります。
嫌なことをたくさん言われて、元気の出る子供はありません。それは、大人でも、会社の社員でも、部長でも、誰でも皆同じです。
「今度のこの旅は、辛いこともいっぱいあるかもしれない。しかし楽しいことも一杯あるはずだ。それを成し遂げた後は、きっと大きな収穫を得ることができるんだ」と、勇気や希望が出てくる言葉で励ますことのほうが、ずっと大切なのです。
徹底した肯定主義者は、松下幸之助さんだと思います。
松下幸之助さんは成功の理由として、次の3つをあげています。
1.家に財産がなかったこと
幸之助さんは9才で丁稚奉公に出ました。お母さんが恋しくて毎晩泣いたそうです。初めての給料の時、5銭貰いました。本当にはした金でした。しかし、家が貧乏であったお陰で、五5銭が大金に思えたのです。急に嬉しくなって、5銭も貰った、こんなにくれるのなら明日から もっと頑張ろうという気持ちになったそうです。
もし自分の家が金持ちなら「5銭しかくれない」、 こんな店で働いていたら、何時までもうだつがあがらないので早く辞めようと思ったことでしょう。5銭に罪があるのではない。貧しかったから喜べたのです。明日から頑張ろうと前に進むことが出来たのです。
2.体が弱かったこと
体が弱かったので、無理が出来なかった。これが一番よか ったそうです。
体が弱いために無理が出来ないので、一歩、一歩、踏み固ためるような経営しか出来なかった。
ところが世間の経営者には、10歩前は行っては、11歩戻ってくるという経営をしている人が多い。決して無理をしなかった。それは体が弱かったからだ。これがよかったというのです。
3.学歴がなかったこと
そのために、人の話をよく聞くことが出来たといわれます。
常識的には、この理由は三つともすべて、出来ない理由になります。「だから出来ませんでした」と言っても充分通用します。しかし、幸之助さんにはそれが全て成功の理由として肯定的に受け取られたのでした。
「肯定的に受け止めて生きる」ために、まず「うれしい」「楽しい」「ありがたい」「どんどん良くなるよ」という肯定的な言葉を日常の口ぐせにすることから始めることです。
「ツキを呼ぶ魔法の言葉」の五日市剛さんは、
1.ありがとう
2.感謝します
3.ツイてる
の言葉を口ぐせにしなさいと勧めています。
小林正観さんも、次の言葉を口ぐせにするよう勧めます。
1.うれしい
2.楽しい
3.幸せ
4.愛している
5.大好き
6.ありがとう
7.ツイてる
この7つの言葉を七福神ならぬ祝福神と称して、ツキと運を引き寄せる言葉としています。
斎藤一人さんも「88のことば」で次のように言われています。
1幸せって一杯言うと、幸せになる目があって、幸せになる耳があって、幸せになる命があって、幸せになる。
2.困ったことが起きたら、面白いことが起きたと言ってみな。奇跡が起きるから。
3.何もないときツイてる。困ったときはありがとう。いいことがあったら感謝します。これで幸せ。
4.困ったとき、ツイてるって言えないよね。だから口癖にするといいよ。
5.今起きていることは、私を成功に導くチャンスです。
6.なにがあっても大丈夫。天があなたを守っているから。
7.小さな幸せを数えだしたら大きな安心が手に入った。手があって幸せ。足があって幸せ。今日があって幸せ。
8.ありがとうを一日100回言おうね。
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