アランの「幸福論」は、ラッセル、ヒルティと並んで世界の「三大幸福論」と言われます。
数学教師であったアランが、新聞に連載したエッセイを、まとめたもので、普通の哲学書と比べて非常に読みやすいのが特徴と言われています。わかりやすい言葉で、前向きでいられるコツを解説しています。
★できるだけ気持ちよく過ごすためには、いやな言葉を吐いたり、いやな思いを抱いたりしてはならない。
★最大の不幸とは物事を悪く考えることではないか。人が想像する不幸は、決してあるがままの不幸ではないという
ことを知るだけでも、すでにかなりの成功である。
★賢人の言っているように、甕(かめ)にふたつの取っ手があると同じく、どんな事柄にもふたつの面がある。悪いと思えばいつでも悪い。よいと思えばいつでもよい。
★敏感な人は悲しければ悲しいなりに、嬉しければ嬉しいなりに、必ずそれぞれの理由を考えだすものだ。
★幸せだから笑っているのではない。むしろ僕は、笑うから幸せなのだ。
力いっぱい戦ったあとでなければ負けたといってはいけません。これはおそらく至上命令です。
★幸福になることはまた、他人に対する義務でもある。
★喜びを目覚めさせるためには、何かを開始することが必要である。もしある専制君主が僕を投獄したならば、僕は毎日一人で笑うことを健康法とするだろう。
★お辞儀をしたり微笑んだりする仕草は、まったく反対の動き、つまり激怒、不信、憂鬱を不可能にしてしまうという利点がある。
★優しさや親切や喜びのしぐさを演じるならば、憂鬱な気分も胃の痛みもかなりのところ治ってしまうものだ。
★微笑むことや肩をすくめることは、思いわずらっていることを遠ざける常套手段である。
★気分に逆らうのは判断力の成すべき仕事ではない。姿勢を変えて、適当な運動でも与えてみることが必要なのだ。なぜなら、我々の中で、運動を伝える筋肉だけが我々の自由になる唯一の部分であるから。
ログインしてコメントを確認・投稿する