数年前、『けいおん!』が大ヒットし、社会現象とまで云われた時期のこと。
ある種のヲタクたちと、一部のクリエイター気取りが、どこか見下した態度でこう言った。
「あれの何が面白いのか分らない。どうしてあんなに人気なのか理解できない」
そんな書き込みが、ネットのあちらこちらで見られた。
おれに言わせれば、貴様、ヲタク(またはクリエイター)のくせにそんなことも解らないのかとw
けいおんのファンは、けいおんが面白いから観てるんじゃない。
けいおんのファンは、けいおんが好きだから観てるんだw
すべてのエンターテイメントは、突き詰めると、たったふたつのパラメーターに集約される。
「おもしろさ」と、「好き」
ただし、「おもしろさ」は、「面白さ」と同義ではなく、泣ける作品でも「おもしろい」とする。
えっ? おもしろいから好きになるんじゃないの? と、たいていの人は考える。
「おもしろい」が原因で、「好き」が結果。
うん、それは否定しない。
でも、このふたつは、密接な関係がありながら、完璧な相関は持ちえていない。
相関は完全ではないが、まったく分離して考えることも出来ない。
凄くおもしろいものを、毎度必ず凄く好きになるとは限らない。逆もまたしかり。
ここから先は、誰にでも通じるように、言葉で説明するのが難しい。
あくまで、これは私個人の場合だが、具体例を挙げてみたい。
「おもしろさ」のほうが、「好き」を上回っている例。
『コードギアス 反逆のルルーシュ』
『鋼の錬金術師』
「おもしろさ」より、「好き」が上回っている例。
『うる星やつら』
『紅の豚』
繰り返すが、これはあくまで私の場合なので、人によって異論はあると思う。
コードギアスなど、ルルスザを妄想するだけでご飯三杯はいける御腐人方もおられようw
いやいや、うる星おもしろいじゃないか、という御仁もおられるだろうが、そこはご容赦願いたいw
自分にとって、その作品がどちらに寄るのかは、自分の心に聞くしかないが、
私なりの判別法としては、その作品のポスターを貼りたくなるのは「好き」に寄ってると思う。
現に、「うる星」のポスターは貼っていたが、「ギアス」のポスターは求めたことがない。
ちなみに、Blu-ray Discを持っているかどうかは判別にならない。
おもしろい作品も、好きな作品も、ディスクは欲しいからw
とにかく、
ヲタクが、ツバキを飛ばしながら作品を語る際には、この点は頭の隅に置いておきたい。
自分は、この作品が「おもしろい」のか、それとも「好き」なのか。
これを混同して、「好き」な作品を、「おもしろい」と主張しても齟齬が生まれる。
それがこじれて、「君にはこのおもしろさがわからんか」などと言わないよう気をつけたいw
次回 「レビュアーのジレンマ」へと続くw
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