面前の田地は放ち得て寛きを要す ・・・・前集12
【現代語訳】
この世に生きているあいだは、広く大きな心をもって生きなければならない
以下、鏡野勝悟「超訳・菜根譚」より。
「どちらでもいい」という寛大な心を持つ
◆早くやるのもいい。が、ゆっくりやるのもいい
「なにグズグズしてるのよ。もっと、速く歩きなさい。ほら、なにやってんの。わき見をしないでよ」。
お母さんは、頭を、ピシャリと打った。お母さんの心の中は、「早く、早く、とにかくグズじゃダメだ」という考えで、こりかたまっている。
「グズ」と思うと、しゃくにさっわる。されど、「ゆっくり落ち着いている子だ」と子供の在り方を、広い心でみとめてやろうとすれば、子供のいい点、素敵なところが、どんどん見つけられるようになる。
母親だけではない。世の中のリーダーたちみんなが、「なにノロノロやってるんだ。さっさと早くやれ」と、イライラ、イライラしてのぼせ上っている。
◆田地は放ち得て寛きを要す
「田地」とは、人の心。「放ち得て」とは、より好みをしないこと。早くやることもいい。が、ゆっくりやるのもいい。どちらでもいいという寛大な心を持てば、いつも不平や不満を抱かなくて、済む。寛大になれば、人のよさが、次々見つかる。
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