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2016年03月10日09:14

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「ええカッコウし」と老子の教え



東洋の叡智ともいうべき老子の教えは、私たちの人生に役立つものばかりです。
「上善は水のごとし」、
「大器晩成」、
「柔よく剛を制する」、
「足るを知れば辱められず」、
「無用の用」
等々、私たちになじみの深いものも少なくありません。

次の「つまだつ者は立たず」という老子の教えは、自意識が強く対人関係でつい「自分が、自分が」という気持ちのおきがちな、私への何よりの教えでした。

諸橋轍次「老子の講義」(大終館書店)と谷沢永一「名言の知恵 人生の知恵」PHPを参考にして、老子の教言葉を意訳します。

************   ************
爪先で立って殊更に自分の背を高く見せようとすると、そのままの背伸びでは何時までも長く立ってはおれません。
また、大股で人より先に行こうとしても、何時までもその大股で遠くには行けません。
自分から自分のやっていることを、人に自慢気に示すと、人はその良さを認めないものです。
自分で自分の功績を誇るものは、かえってその功績が消えてしまうものであり、自分から自分の能力や才能を誇らしく思う人は、長として尊敬されないものです。

これらは自然の道に反して、つまらないものであり、造物主はこれを嫌うものです。
だから有道者は、こうした行いをしないのです。
************   ************

要するに「ええカッコウ」するなという教えのようです。
元々「自分が、自分が」の自意識の強かった私自身、痛切な教えとして、強烈なパンチとして響きました。

「人からよく思われたい」、「人にいいところを見せたい」と他の人の話を最後まで聞かず、さえぎって口を出す・・・・・・・etc、結局、内心は自分を自慢したい気持であるし、自意識を抑える力が弱かったからだと反省させられます。


船井幸雄さんはいつも、この「自慢」と「他者を批判し、悪口を言う」行為ほど、馬鹿げたつまらないものはないと、強調しています。
船井さんによれば、「自慢」は他者から100%嫌われると言われます。

谷沢永一さんは「名言の知恵、人生の知恵」(PHP)の中で、次の生き方を勧めています。

自分が仮に内心80点の人間だと思った時には、自分は65点の人間だと思って態度をとることを勧めたい。というのは他人は、まず間違いなく80点には評価していない、場合によっては、60点しか評価してくれない時もあるからだ。

そんな時、あなたが80点の姿勢をとると、自惚れている、自己を過大評価していると受け止められてしまうばかりでなく、相手の下したあなたへの評価に、こちら側で不平・不満を持ってしまう。
逆に65点の姿勢で対処すると、「あいつは可愛気がある」と見てくれる。
ただ、自分は20点の人間だとへりくだり過ぎるのも、また相手にとって不快なものである。そのあたりのバランスを大切にしたい。


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