1960年代の後半。中西部に伝説的な若きギャンブラーがいた。その名はサム・ロススティーン。賭け事に際して神経質なほど情報を収集し、負けを知らない彼は〈エース〉と呼ばれ一目置かれる存在だった。しかも高額のアガリをマフィアのボス、リモ・ギャッジにきちんと納めていたことから、組織はサムを寵愛。用心棒ニッキー・サントロを側に付けて身柄をガードさせた。サムとニッキーはウマが合い、やがて親友となっていく。
70年代に入り、組織はラスベガスに進出。有名カジノ〈タンジール〉を手に入れ、傀儡の不動産屋グリーンを社長に据えると、サムを支配人に抜擢する。サムが完璧にフロアを管理すると、カジノの売り上げは倍増。その売り上げはマフィアのドンたちに届けられることになるが、組織はピンハネを防止して確実にカネが配達されるようにするため、監視役としてニッキーをベガスに派遣してしまう。その頃、サムは美女ギャンブラーのジンジャーに熱を上げ、結婚にまでこぎつけようとしていた。ベガスにやってきて好き放題に暴れるニッキーと、昔の男と縁の切れないジンジャー。二人に振り回されながらも、何とかベガスのトップに君臨し続けるサム。しかし、ベガスからカンザスへの売上金配達ルートがFBIの目に留まってしまったことから、サムは窮地に立たされていく……
「カジノ」。スターダストホテルの支配人フランク・ローゼンタールをモデルに描いたスコセッシの実録裏社会モノの決定版。おなじみデ・ニーロ&ペシのコンビが緊張感たっぷりの義兄弟を演じます。シャロン・ストーンのビッチぶりも楽しいですね。華やかな世界の裏の醜い人間模様は時に可笑しく、スピーディな成功と転落のドラマには惹きつけられます。グッドフェローズほどじゃないけれど、退屈せずに長尺を楽しめる一本。宝くじが当たらなかった正月向けの作品です。
ラスベガスには一度も行ったことはないんだけど、今では犯罪組織の息がかかったカジノはなく、クリーンであると謳っているようですね。それはそれで、ちょっとツマラナイ気もするなぁ(笑)
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