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2015年02月06日23:05

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虐待・拘束・安全確保…

■「介護に疲れ…」 高齢者虐待、7年連続で最多更新 認知症患者8割超
(産経新聞 - 02月06日 18:49)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=133&from=diary&id=3262658

言うまでもないが虐待など許されるものではない。
そして拘束も本来ならしないで済むならそれに越したことはない。

ではなぜそれが起こるのか?

認知症に限らず、高齢者に限らず、人はそれぞれ自由意思がありそれに従って行動する。それが何の問題もないことであるなら誰もそれを邪魔したり阻害したるすることは出来ない。

しかし、たとえ本人がそうしたいからと言ってその行動の結果他者やその所有物・管理物を傷付ける場合はその行動に対しある程度の制限を課すことは社会通念上許されよう。

ただ…あくまで程度問題ではある。

高齢者介護の現場で起きる虐待。業界の末席を穢す身としては決して他人事ではない。ただ、どこまでが虐待なのか?線引きが難しい場面もある。良かれと思ってやったことが却って虐待にあたってしまった事例もある。

以下反省と懺悔と今後の戒めの為に触れると…

事例1

施設の広間に入居の利用者さんたちが揃って夕食を食べていた時のこと。食事を終えたとある利用者さん(車椅子利用・要介護5・立位保持ほぼ不可能・90代男性)が「トイレ」と大声を出された。周囲にはまだ食事を続けている方も複数ある中その利用者さんは次に「うんち」と叫ばれた。

これが普通に立位保持や歩行の出来る方でおむつを使わず普通の下着あるいはせめてリハビリパンツが使える人なら苦労はない。そのままトイレ誘導・介助で済む。ただその方は要介護度数が深度化(既に要介護5)し、自力で立つことも殆ど不可能、排泄は居室ベッド上でおむつ交換して対応が必要な方だった(確かに最近まではトイレ=誘導・移乗の介護は要したが=は自分で出来ていたが今はそれが難しくなった)。

おむつを使わない利用者さんならトイレ介助は然程の苦労はない。しかしおむつを当てた人をトイレで排泄してもらうとすると…立位保持=自分の足で立つ=ができる人ならまだしも、それができない人は車椅子から抱えてトイレ=基本的に様式の腰掛型=に座り青してもらうがその際一人の職員が利用者さんを支えもう一人が着衣を脱がす(ズボン等をおろしオムツを外し場合によってはパットも外す)。二人がかりになってしまう。一方ベッド臥床状態なら体位変換させつつ着衣を脱がしおむつを外して汚れた個所を清拭し代わりのオムツをあてがうのは一人でも何とか出来る。

この時は職員が確か自分1人(本来なら2名体制だがもう一人は通所ご利用の利用者さんをご自宅に送るため外出・不在)だったため止む無くトイレ誘導は諦め後に居室にておむつ交換で対応したが、事情はどうあれ結果的には利用者さんの希望に沿わずそれを叶えなかった点が虐待にあたると指摘されてしまった。

そこで、その利用者さんからトイレのリクエストがあった際にはとにかくトイレに誘導し一旦便器に腰を下ろしていただく(その際着衣は取らない)。出るか出ないか聞いて「出ない」と言わればそのまま居室に戻って臥床していただくように対応が変わった。それまでに比べてひと手間増えるがその方が利用者さんのリクエストに沿うならそれも良かろう。

事例2
やはり入居の利用者さん。寝たきりで要介護5.肺の病気を患われ医療依存度の高い80代男性。最早食事は経口摂取出来ず点滴対応しばしば排痰のある方。普段は痰黄色少量のそれがその時真紅に染まったそれを大量に出されてしまった。既に夜間、他に頼る人もなく輪番NurseにEmergencyCall。様子見と共にVitalDataを取るように指示されたのだが、ここで痛恨のMistake!
体温が37.9℃以下、血圧最高値が100以上、最低値が90以下、血中酸素濃度が90%以上あれば喫緊の危機は回避できるとのことでVitalDataがその範囲であれば様子見だけで済むのだが…そこを勘違いし1時間おきに測定するものと思い込んでしまった。
それでなくても2時間おきに体位変換をし、深夜でも排痰があって中々眠れない方に対し更に負担をかけてしまう結果になってしまった。
知識不足・経験不足が結果的に虐待を与えてしまう形になってしまった。

今はVitalData(体温・脈拍・血圧・血中酸素濃度・呼吸回数等々)の測定は数値が許容範囲である限り、激しい排痰など容態の急変がない限り数時間おきに行っている。

事例3
最近入居された利用者さん。立位保持・自立歩行自体は可能乍ら80代女性。ただ認知症がひどく帰宅願望も強く徘徊・離設・異食・転倒のリスクが極めて高い人。その日も夕食が終わって居室に案内しいざ就寝していただこうとするも…夜具の中に臥床していただきそれでは…と居室を辞すと途端にその方起き出してオレの後をついてくる。居室に戻り寝かしつけ離室するとまた起き出して…以下数回繰り返し。その内他の利用者さんの体位交換の時間は来るわ隣の居室のAlarm(立位不安定で車椅子利用の女性利用者さんで転倒リスクが高くBedから立ち上がるとCensorAlarmが鳴動する)が鳴るわ、反対側の居室の利用者さんの排泄確認と介助(寝たきりの方で定期的なおむつ交換が必要)の時間は来るわ…止む無く同じ敷地・同一建物内にある別組織の夜勤職員に応援を頼みしばらくその方の面倒を見ていただきつつ他の業務を行った。
やっとその利用者さんが寝付いて数時間、他の方の御用を済ませ館内の掃除や各種記録書類の作成、翌日に備えた様々な準備がまだ完全には終わらない未明の時間帯に起きてこられ館内を徘徊し始められてしまった。え?歩きたいように歩かせればよい?それが出来れば誰も苦労しない。この利用者さんはただ歩くだけでも多少転倒のリスクが高い上に異食のリスクが高い方。そこいらにあるもの、食べ物に限らずティッシュペーパーや壁に飾った折り紙細工、それどころか床に落ちているゴミ、最悪自分自身の排せつ物まで口に入れてしまう危険性があり目が離せない。

その方1人だけ面倒を見るのであればまだしも、いくら小規模な施設とはいえ、そこには複数の利用者さんがいてその方以外にも目を離せない方、医療依存度が高い方がいたりする。他部署の職員に応援要請を出そうにも、あちらにも当然持ち場や担当業務があるからそうおいそれとは応援に来てもらえない。進退窮まった結果止む無く…

その利用者さんが居室に戻った隙を狙い誠に申し訳ないと思いつつも入り口を施錠した(時間にしては15分程度)。ある意味拘束だが広義には虐待になるかも知れない。

利用者さんが憎いなんて思わない(そんな気持ちが有ったらこの商売なんかやってないよ!)。まして利用者さんに対して殴る蹴るなど暴力振るうなんて冗談じゃない!頼まれたってするものか!(ただ…無意識のうちに声が荒くなってたり言い方がきつくなっていたりすることはあるらしい。自分では気づかなかったが回りの同僚から指摘される事がある)

然し…安全確保のため或は他の優先順位の高い対応の為どうしても一時的に利用者さんに対し拘束というかその行動に対し制約を設けざるを得なかった場合も広義には虐待にあたるとしたら?如何にしてそういう事態を避けるか?

人員配置に余裕があるなら苦労はないが、人手が足りないのはウチだけじゃない。どこの施設も事業所も現場の職員は足りない中で必死にやっている。

まずは己のスキルを上げて、業務の段取りを見直して…しかしこれが大変。
最適解が見つかるのはいつのことやら…orz


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