あれは去年のことだっただろうか。……いや、もう一昨年になるのか(笑)
お台場の痛車フェスタに行った帰り道のことだ。
時間もあるし、天気もいいし、ビッグサイトまで歩いてみようか。そんな気まぐれを起こした。
ベイサイドの風景を愉しみながら歩く。
やがて見えてくる逆三角形のシルエット。
我らが聖地である。
着いてみると、なにか催しがあるようだが、人は少ない。
行列を誘導するスタッフもいない。
何の指示にも従わず、勝手気ままにメインエントランスをくぐれることが奇妙に感じた。
東館方面へ向かう。
どこかのアパレル会社の招待客向けの社販会が行われているようだった。
私は、通りすがりの部外者なのでホールには入れないが、通路の往来は自由だ。
よく見知った場所だが、充満する空気がまるで違う。
私の頭の中では、ビッグサイトといえばコミケだが、実際のビッグサイトはコミケ専用会場ではない。
コミケは年にたった6日間。それ以外の359日だって営業している。
そのとき私が感じたものを喩えるなら――
夜の花街で、馴染みの女が、別の客の袖を引いているのを見かけた。そんな気分だろうか。
馴染みの女なんていないけどねw
――と、そんな出来事があったことを、コミケの帰りに思い出した。
今回は、わずか一時間あまりの滞在。
もっと見て回りたかったし、心残りもあるにはあるが、限られた条件のなかでは上々の出来だった。
会場から外に出ると、まだまだ来場する人々がやってくる。
振り返れば、まだ十分に陽が高い。
でも、もう行かなきゃ。
また来るよ。
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