聖書に、
「右手のしたことは左手にも教えてはいけない」
「陰徳は天に倉をつくる」
とあります。
仏教でも、
「陰徳は福田を耕す」
と教えています。
なわ・ふみひと氏「2012年の黙示録」に次のような面白い話があります。
昔、禅の修業をしている一人のお坊さんが、橋の下で寒さに震えている乞食を見て、
自分の着衣を脱いで与えたのです。
それを着た乞食は、お坊さんのほうをジロリと一目見ただけで、なんの言葉も返ってきません。
たまりかねたお坊さんは、
「どうだ、少しは暖かくなったかな」と声をかけました。
感謝の言葉を催促したのです。
するとその乞食はこう言いました。
「着れば暖かいに決っている。わかり切ったことをなぜ聞くか。与える身分を喜べ」
即座の返答に、見返り(感謝の言葉)を待つ自分の心を見透かされて、お坊さんは大いに恥じ入ったというのが、この話のオチです。
・・・・以上。
沖ヨガの師・沖正弘先生は「やってやる」という上座心ではなく、「やらせていただく」という下座の心が大切であると繰り返し言われました。
「やらせていただいて、ありがとうございます」の心で、恩を売るのではなく、恩を感じる心を持つことだというのです。
陰徳と下座心は私にとって大きな宿題です。
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