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2014年12月27日14:45

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財界人ベスト10



「週刊現代・年末年始合併号」より、戦後70年立派だった人ベスト10(財界)です。
評者は奥村宏氏と水谷賢研治氏です。

1位―松下幸之助(1894〜1989)松下電器産業、PHP研究所、松下政経塾を創設。
「経営の神様」と呼ばれる実業家。「丁稚奉公からはじめ、世界的な電機メーカーを育て上げた立志伝中の人物。戦後は日本で最も愛された実業家ではないか」(奥村)

2位―本田宗一郎(1906〜1991)「本田技研工業を創業。世界的な自動車メーカーに。
累計1億台近く販売された「スーパーカブ」を開発した。「名参謀と呼ばれる藤沢武夫さんを使いこなしたところもポイント。二人して引き際も美しかった」(水谷)

3位―井深大(1908〜1988)森田昭夫とソニー創業。エスパー研究所も創設。
トランジスターの国産に成功し、それを応用したトランジスタ・ラジオを世界中に広めた。「経営者としてもさることながら、技術者としても高く評価できる」(奥村)

4位―土光敏夫(1896〜1988)経団連会長。東芝社長も歴任。
石川島播磨重工業の社長も務めた。第二次臨時行政調査会長として、行政改革に執念を燃やした。

5位―西山弥太郎(1893〜1966)川崎製鉄初代社長。
「東大工学部出身の技術屋で財務に詳しくなかったからこそ、無謀と言われる投資ができた」(奥村)

6位―小林一三(1873〜1957)阪急電鉄、宝塚歌劇団創始者。
次女がサントリー創業者、鳥居治郎の長男に嫁ぐなど、閨閥も形成した。テニスの松岡修三は曾孫。

7位―中山素平(1906〜2005)日本興業銀行元会長。
「川崎製鉄への融資をはじめ、財界人として数多くの企業の合併や敬座愛に奔走した好人物」(水谷)

8位―水野成夫(1899〜1972)産経新聞、フジテレビ元社長。
「共産党員から転向し、フジサンケイグループを作った。人間的にも奥行きがありました」(奥村)

9位―出光佐三(1885〜1981)出光興産創業者。
「日の丸ブランドを守り、世界の石油メジャーと伍して戦ってきたことは評価できる」(水谷)

10位―桜田武(1904〜985)日清紡績元会長、日経連会長。
「他の紡績大手が事実上のカルテルを結ぶなか、逆にそれを破ることで会社を大きくした」(奥村)



11位 小林中(1899〜1981)日本開発銀行総裁。「影の財界総裁」と称された。
12位 五島昇(1916〜1989)五島慶太から東急電鉄を受け継ぎ、拡大させた。
13位 佐治敬三(1919〜1999)サントリー元会長。文化事業にも理解があった。
14位 永野重雄(1900〜1984)新日鉄の誕生に尽力し、発足後会長に就任した。
15位 牛尾治朗(1931〜)ウシオ電機の創業者で、経済同友会特別顧問も。
16位 小倉晶男(1924〜2005)ヤマト運輸元会長で、「宅急便」を普及させた。。
17位 鈴木修(1930〜)スズキ会長として現在も第一線で経営にあたる。
18位 稲森和夫(1932〜)京セラの創業者で、JAL経営再建も成功に導く。
19位 山下俊彦(1919〜2012)幸之助の抜擢で社長に就任するや、改革を断行。
20位 小川信雄(1912〜2002)日亜化学で中村修二氏に青色LEDを開発させた。


松下幸之助さんの話って、難しい理屈はいっさいないんです。彼の提唱した「水道哲学」も、水道の水のように大量にものを作れば値段も安くなって誰もが買えるようになる、というもの。あとから聞けば当たり前すぎる話なのですが、この哲学を社員に浸透させる力がすごい。日本中に電化製品を普及させ、暮らしを便利にしたい、という強い理念を持っていた。(奥村)

一代で世界的自動車メーカー、本田技研を作りあげた本田宗一郎さんも外せません。
工場で取材中、同じ作業服で周りに指示を出す年配のおっさんがいた。それが本田さんでした。後に京都の祇園で接待を受けたことがありますが、そこに本田さんが現れたかと思うと、芸者相手にワイ談を始めるのだから、圧倒されましてね。仕事も遊びも全力。そこが魅力的でした。(奥村)

さらに本田さんが立派なところは引き際が美しかったこと。すっぱりと引退した。自分の血縁を会社に残すこともありませんでした。(水谷)

ソニーも、創業者で技術屋の井深大さんも早い段階で自ら社長を退き、自分の子供にも継がせませんでした。

一方、井深さんとともにソニーを創業した森田昭夫さんは、トランジスター・ラジオやウォークマンを発売し、会社を世界的な企業にしたことは評価されます。しかし、実家がソニーの株を大量に買って会社を私物化し、息子に後を継がせようとした。
現在のソニーの凋落は、こうした後継者へのバトンタッチの失敗と無関係とは言えないと思います。(奥村)

ダイエー創業者の中内功さんも、後継ぎ問題で評価を下げた経済人ですね。ただ、「価格破壊」や「流通革命」を起こし、「規制改革」を主張したことは忘れてはいけませんね。
そのダイエーもイオンに吸収され、時の流れを感じます。(水谷)

ヤマト運輸の小倉晶男さんも、その人生は規制との戦いの連続でした。新しい配送ネットワークを一から組み立てるために、運輸省(現・国土交通省)と徹底的に争わねばならなかった。
そこで勝利を収めたから、今のように荷物がすぐに届く時代になったのです。日本人の誰もが小倉さんの成し遂げた事の恩恵を受けている。その意味でも立派な経営者です。(水谷)

経済史学者の間で高い評価を受けているのが西山弥太郎さんです。多くの逆風をはねつけて自分の意見を断行。大成功を収めて川崎製鉄を大きく躍進させた。(奥村)

経団連会長として、国鉄改革を成功させた土光敏夫さんも、稀有な財界人だと思います。巨額の累積赤字を抱え、手に負えない状況だった国鉄を分割民営化という荒療治で生き返らせることができたのは、彼の尽力があってこそ。石川播磨重工業や東芝の経営再建を果たした手腕と「メザシの土光さん」で親しまれた人徳の両方を兼ね備えた立派な人でした。(水谷)


・・・・・以下略。

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