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2014年12月16日10:37

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実語教「山高きが故に貴からず 智有るを以て貴しとす」


斉藤孝「子どもと声を出して読みたい 実語教」(致知出版)という本があります。帯には、
「日本人の心を育んだ29の教え<寺小屋教育の原点>はここにあった」とあります。

この本の「はじめ」に、日本人の精神をつくった「千年の教科書」とあります。
この「実語教」という本は、平安時代の終わりにできたといわれています。
子どもたちの教育に使われ、鎌倉時代に世の中に広まって、江戸時代になると寺小屋の教科書となりました。明治時代にも使われていましたから、だいたい千年近くずっと使われていたことになり、すごいことです。

どうして「実語教」がそれほど重宝されてきたのかというと、この中に、人間が世の中で生きていくうえで欠かせない大切な智恵――学びの大切さ・両親・先生・目上の人への礼儀、兄弟・友だち・後輩との付き合い方などについて、たとえ話をまじえながら、やさしく説いているのです。

私は「実語教」のことを「日本人千年の教科書」と呼んでいます。というのも、日本人は長い時間の流れの中で、「実語教」を学び続けて、日本人として生きる基盤をつくってきたからです。
「実語教」の中には孔子の教えが数多く入っています。何度も声に出して読んでいくと、よいと思います。

・・・・・・以上



以下、「実語教」の条文を順次紹介しようと思います。

山高きが故に貴からず   
智有るを以て貴しとす




山にはただ高いだけではなく、木が生い茂っているからこそ尊い。造林によって作物が収穫でき、緑は目を楽しましてくれます。また、土砂崩れを防いでくれます。
砂漠の山では何もできません。

それと同じように、人間も外見だけが立派でもそれは尊いとは言えず、実質が外見に伴って始めて価値があるものだという教訓。
要するに、「世の役に立つ人」にならねば意味がないというのです。


いくら高級ブランドに身を包み丁寧な言葉遣いで、外観は紳士で堂々としているが、蔭では人のうわさや悪口ばかり言っている人がります。

頭のいい人を見たり、運動神経がよくて格好いい人、弁舌さわやかで雄弁な人を見たら、
羨ましいな、すごいなあ、と思います。

しかし、一番大切なことは、自分の持つ才能をどれだけ人のために役立てるか、喜ばれることをしたかだと思います。

社会貢献がなければ、宝の持ち腐れになります。



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