「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」の真意とは?
正解は『人は創造主によって平等に創造された』というアメリカの独立宣言にインスパイアされたものでした。
その続きは以下の通りです。
「されば天より人を生じるには、万人は万人みんな同じ位にして、生まれながら貴賤上下の差別なく、万物の霊たる身と心との働きを持って天地の間にあるよろずの物を資(と)り、もって衣食住の用を達し、自由自在、お互いに人の妨げをなさずして各々安楽にこの世を渡らしめ給うの趣意なり」(岩波文庫、1942年)
この福沢諭吉の言葉は、まさにアメリカの独立宣言の和訳と言えます。
しかしながら、そのことに私が気づいたのは、社会人になってからだいぶ後になってからのことでした・・・。なんせ私が『学問のすすめ』をまじめに完読したのは、いまからおよそ4半世紀前のミレニアムの頃のことでしたから・・・。
まさか、『学問のすすめ』の冒頭が、アメリカの独立宣言の和訳とはそれまで想像すら出来なかったものです。
私は、『学問のすすめ』とアメリカの『独立宣言』を大学時代に読んでいたものの、その時は何の印象もなく十数年過ごしていたことになりますね。
もっと早く気づいていたらと、その時には思ってものです。
気づいた時、私は本当に感動し、慶應義塾で学んだことに感謝の念しか浮かんできませんでした。
その当時、すでに私はアメリカの独立宣言は、ジョン・ロックの『市民政府論』(鵜飼信成訳、岩波文庫、1968年)にある王権神授説の否定と『自然法』の概念がベースにあったことは理解してたいました。
私は、『学問のすすめ』をまじめに読んで、その一連の思想が、明らかに『永久哲学』をベースにしたものであることを確信したものです。
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