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2025年07月01日04:18

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道徳と精神性を大事にした太宗皇帝

あなたは、『貞観政要』の内容をご存じでしょうか?

『貞観政要』の中には、忠臣の魏徴(ぎちょう)と王珪(おうけい)の諫言ばかり聞いている皇帝太宗に、「陛下を成人の君主としてではなく、幼少の君主として扱っている」と言う家臣もいたそうです。

太宗は、どのように答えたでしょう?

帝は、「私は武芸には長けているが、政治を行うなどと考えてもみなかった。(中略)東宮の宮殿に住むようになってからは、将来天子となる責任を痛感し、この世の中を平和にしたいものだと思い、自己の欲望に打ち勝って、よい政治を行おうと思った。その時治国の方策について、さまざまな意見を申す者があったが、ただ、魏徴と王珪の両名だけは、礼儀道徳によって私を指導し、政治の方法と、彼等のいうことによって私という人物を大きくしてくれた。私は勉励努力して、両名の指導に従い、それが私にとっても、天下国家にとっても、非常に利益なのであるということを悟り、努力して行ってやめなかった。その結果、今日のような、平和で安らかな世の中が出来上がったのである。しべてこれは魏徴等の力である。だから特別に手厚い待遇を加え、事ごとに魏徴等の進言を聞き入れてしたがっているわけは、彼等に対する私の私的な感情からではないぞ」述べ、そのようなことを言う者たちを、太宗はしかりつけて、退室させたと書かれています。(『貞観政要』原田種成訳、明徳出版社、昭和42年)

『自己の欲望に打ち勝って』という言葉に注目すべきです。利他的な治世であったことを明確に示していますね。

あなたが、もしもこれから政治家を目指すなら、『利他的』であることを自身に問い続け、そうでないなら政治家になることをやめた方がいいでしょう。

何故なら、『利己的』な政治家は、意識レベル200未満の決断をしかねない訳で、それは政治家になるだけで、ネガティブなカルマを積み上げることになるから。

およそ1300年前に編纂されたオリジナルの『貞観政要』の写本完本を所有しているのは、世界中で唯一我が国の天皇家のみであり、しかも門外不出の書に指定されています。これも中国の王朝と日本の朝廷の絆の深さを示している例証でしょう。

北条政子、足利尊氏と、徳川家康も、太宗の教えを家訓にしていたものの、完本を所持していた訳ではありませんでした・・・。

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