元白鵬、引退相撲で万感の思い「夢と希望と勇気を少しでも与えられていたら」 最後は土俵に額つける
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大相撲三月場所十日目、ただ一人全勝で賜杯レースを主導する西前頭五枚目翠富士が小結翔猿を割り出しに退け、一敗で追走していた小結大栄翔が関脇豊昇龍の寄り切りに屈して二敗に後退、翠富士は十日目にして星二つ差をつけ全勝を守り、二敗グループに大栄翔、東前頭二枚目阿炎を押し倒しに仕留めた小結琴ノ若、前頭筆頭正代を掬い投げで制した東前頭六枚目遠藤が追走する展開となりました。
さて、全勝の翠富士の今日の一番。小結翔猿を右四つがっぷりの体勢から右の差し手を抜いてハズ押し、勝負あり。決まり手の「割り出し」は11年ぶりだそうで、もうそろそろ崩れ始めてもとも思える中での初日からの10連勝に、八角理事長(第61代横綱北勝海)は「いい流れできている。積極的。逆に相手の方が緊張しているんじゃないかな」と評価。終盤5日間に注意すべきことについては「意識して体が動かなくなること。慎重に行こうとか、守りに入ってはいけない」とした一方、「ただ、体が動いてナンボの力士だから、それはないと思う」と、さほどは不安視することはないとしていましたが、「2つを意識すると相撲がバラバラになる。3−2でもいいぐらいの、気を楽にしてやったらいい。まあ、そうはうまくいかないけどね」と続け、過度に意識しないことを求めていました。
一方、今日のNHKテレビ正面解説を担当した宮城野親方(第69代横綱白鵬)は「ここからが勝負。本人も初めてで、疲れも出てくる未知の世界」とコメント、これまでの相撲を「無理に突っ込むのではなく、胸を合わせてしっかり廻しを取る新しいスタイル。若い衆の頃から稽古をよくしていて、この場所で花が咲いた」と、「肩透かしの翠富士」からの“脱皮”が成っている翠富士の土俵を評価していました。小兵ということもあり、“力負け”の懸念も少なからずありますが、不眠症に苛まれている一方で“泰然自若”であり続け、堂々と初日からの全勝を守り続けている翠富士は、明日の対戦相手は若元春。星二つ差を維持できるか否や、注目です。
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