「中国測量艦の領海侵入1年で5回」毎回なぜ鹿児島・屋久島沖ばかり?専門家に聞いてみると
2023年2月12日(日) 12:15
今年初12日未明に侵入 去年は1年間で5回も屋久島沖に なぜいつもこの海域?
日本周辺で活動を活発化させる中国軍。きょう未明、鹿児島・屋久島沖の領海に中国測量艦が侵入しました。防衛省によると、12日午前2時半ごろ、中国海軍のシュパン級測量艦1隻が、屋久島南西の日本の領海に侵入。中国測量艦はその後、北西方向に進み、午前4時10分ごろ十島村・口之島の北東から領海を出て、西に航行しました。
2022年、全国で中国海軍の艦艇が領海侵入したケースは、いずれも屋久島沖で、4月、7月、9月、11月、12月と、あわせて5回でした。
なぜ屋久島沖ばかり相次いでいるのか?謎を解くカギは「潜水艦」と「水温」、そしてもうひとつのキーワードでした。
■1年で5回も領海侵入「庭先を荒らされている気持ち」
国際法では、外国船が領海に入っても、沿岸国の平和や秩序に害を与えなければ航行できる「無害通航」が認められていますが、防衛省は「中国海軍が日本周辺で活動を活発化させている」として、相次ぐ侵入に警戒を強めています。
鹿児島県の屋久島から南西に10キロ、口永良部島から南に20キロ余り離れた日本の領海内付近が、中国測量艦が頻繁に領海侵入を繰り返す海域です。
現場の海域は世界自然遺産の島・屋久島の近くで、黒潮の恵みを受け、トビウオなどが獲れる豊かな海です。祖父の代から続く地元漁師は中国測量艦の侵入に不安を覚えると話します。
(屋久島の漁師・瀬山哲矢さん)
「測量艦が入って来るとやっぱり不安。自分たちの庭先を荒らされるような気持ち」
■潜水艦の太平洋ルートを開拓? 対潜拠点の鹿屋に近いのに?
元海上自衛官で、中国の軍事動向に詳しい笹川平和財団 小原凡司・上席研究員は、海洋進出を強める中国が日本沖の海の状況を調べ、「潜水艦を太平洋へ行き来させるルートを開拓しようとしている」と分析します。
(笹川平和財団 小原凡司・上席研究員)
「測量艦はおもに海図などを作成するために使われる船。屋久島周辺が、中国海軍の潜水艦が探知されずに太平洋に出入りするのに適していると判断し、調査している可能性がある」
■対潜水艦能力を持った鹿屋に近いのにわざわざ?
屋久島沖の近くには鹿屋基地があり、潜水艦の探知や対応にあたるP−1哨戒機が配備されています。仮に中国が太平洋に出入りしようと考えるなら、鹿屋から離れたルートを選びそうですが、なぜ屋久島沖なのでしょうか?
海上自衛隊 元潜水艦隊司令に聞くと
潜水艦の探知や対応にあたる鹿屋基地のP−1哨戒機や護衛艦は、敵の潜水艦が出す音を探知するなどしてその位置を特定します。
音波で位置を割り出す上で、重要なのが水温です。水温が変わると、水中の音の速度が変わります。水中に伝わる音の速さが変わると、実際と異なった記録になるといいます。
海自の潜水艦隊司令を務めた専門家に聞くと、中国軍が屋久島沖にこだわる「キーワード」が浮かび上がってきました。
■中国軍の意図を分析 潜水艦と水温と「もうひとつのキーワード」
かつて海上自衛隊で潜水艦隊司令官を務めた矢野一樹さんです。敵の潜水艦の探知が特に難しいのが、屋久島沖などで見られる、海水温が急激に下がる「変温層」と呼ばれる深い水域です。
(元海自・潜水艦隊司令官 矢野一樹さん)
「潜水艦の音波は変温層に当たって屈折する。変温層に入った潜水艦は探知できない」
そして浮かび上がった最後のキーワード「黒潮」
変温層に加え、屋久島沖ではさらに中国の潜水艦が侵入しやすい条件があります。それが黒潮です。黒潮は水温の変化が激しいため、音波を使った水中の状況把握が、通常より難しくなるのです。
元潜水艦隊司令官の矢野一樹さんは、屋久島沖は変温層に加えて黒潮が流れるため、「中国海軍にとっては潜水艦が探知されにくい海域」だといいます。
(元海自・潜水艦隊司令官 矢野一樹さん)
「黒潮は非常に流れが速いので、非常に複雑な音の伝播=伝わり方になる。その音の反射が、潜水艦と間違われることもある」
屋久島の南側を流れる黒潮の場所と、中国測量艦が侵入を繰り返す海域はピタリと一致します。
測量艦は一般的に、海水の温度や流れ、海底の深さや地形などを調べる能力があります。かつて海上自衛隊の自衛艦隊司令官だった香田洋二さんは、中国海軍の測量艦が屋久島沖に相次いで侵入する理由について、「季節ごとの水温変化や黒潮の流れを何度も調べることで、将来的に海の状況を予測できる体制をつくろうとしている」と分析します。
(元海自・自衛艦隊司令官 香田洋二さん)「中国軍は、いつ潜水艦が通れば何パーセント音が伝わるのか、つかむ必要がある。領海侵入は減ることはないと考えていい」
■地元漁師「今まで尖閣とかの問題と思っていたが…」
(屋久島の漁師・瀬山哲矢さん)「今まで尖閣諸島とかの問題と思っていたが、それがいざ自分の身近で起きると不安。平和が一番」
続く中国測量艦の領海侵入。屋久島の海では、不安ととなりあわせの日々が続いています。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/304526
日本は沖縄だけの問題と勝手に思ってますが、日本が決めた県境なんて中共は関知しませんw
太平洋に常時安全に出撃出来るように、台湾から九州、その間に在る列島を中共は占領するつもりです。
台湾有事は日本有事でもあるのです。
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