初場所で錣山親方が注目しているのは、愛弟子・阿炎のライバルと35歳のベテラン力士
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大相撲一月場所十日目、一敗で賜杯レースを先導する大関貴景勝は小結明生を小手投げに退け優勝争いで単独トップを守り、二敗で追走する東前頭八枚目の阿武咲は東前頭四枚目の錦富士を寄り切りに仕留め、同じく二敗の東前頭十三枚目琴勝峰は取り直しの末西前頭七枚目宇良を突き落としで制し、勝ち越しを決めて星一つ差を守りました。
さて、二日目に翔猿を散りながらも三日目から8連勝の大関貴景勝ですが、今日の対戦相手はこれまで通算5勝5敗の小結明生。立ち合い、明生が鋭い出足で左を覗かせ右差しで攻勢をかけ、大関が下がる展開から明生の右を小手に巻いて投げ飛ばし、勝負あり。「よく辛抱している。ここ1、2年は昔みたいにいっぺんに持って行く相撲は少なくなったが、粘り強く、相手につかまらないような押し、我慢して押し合うことを身に付けた」と今場所の大関を評していた八角理事長(第61代横綱北勝海)は「貴景勝は焦っていない。明生はまわしにこだわった。こだわってもいいんだけど、貴景勝は焦らなかった」と、相手の動きに冷静に対応する大関の土俵を評価しましたが、出場するただ一人の上位力士だからこその“責任感”が出ているのかもしれません。
星一つ差の平幕の2人は、阿武咲が錦富士に立ち合い頭で当たり、左を差して一気に寄り切り。琴勝峰は宇良と投げの打ち合いの末、行司軍配をもらったがものの物言いが付き、協議の結果は取り直し。取り直しの一番も、両者激しい押し合いから宇良が潜って琴勝峰が右足を取られるピンチから左足一本で残り、突き落としで勝負あり。八角理事長の両者への評は、阿武咲について「前に出ようと体が動いているのが結果につながっている」とその速攻を評価、記事で錣山親方(元関脇寺尾)が「先場所くらいから(膝の負傷で番付を下げ、相撲をとるのが怖くなるとしている)その恐怖心を払拭できたのか、徹底した突き押しを見せるようになりました。以前のように闘志を表に出して、顔つきも勝負師らしくなってきました。」と書いていますが、入幕したころの勢いを取り戻したような土俵という感じかもしれません。また、同じく怪我での低迷を経験している琴勝峰には「勝っているだけに、よく動いているし勝負をあきらめない。柔らかい足腰を生かしてよく残った」と評価。二人の苦労人は今場所の三賞争いにどう絡むか、注目です。
さて、昨日の小結若元春戦で左足を痛めた関脇豊昇龍が、「左足関節捻挫で1月場所の休場を要する」との診断書を提出して休場。対戦相手小結霧馬山は不戦勝となりました。師匠の立浪親方(元小結旭豊)は「11日目(明日)から再出場します。あと1勝すれば三役に残ると思うので、残りたいということなのでしょう」とコメント、一日の休場で土俵に戻り、錦富士と対戦しますが、今日は朝、痛みから稽古できなかったとのことで、師匠は「痛めたのは左足首で『外れた』と言っていた。それを自分ではめたらしい。痛み止めを飲んで出場することになる。落ち込んでいたけど、出ると決めた以上は、気合でやるしかないでしょう」と、7番、さらには勝ち越しを目指して半ば強行出場であることを明言していましたが、無理をして悪くなってなおのことダメージが、と言うことにならなければ、と思います。
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