■正代「勝ち越すイメージなかった」 ワースト記録から史上初の脱出劇
(朝日新聞デジタル - 03月26日 19:00)
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大相撲三月場所十四日目、初土俵から101場所目での悲願の初優勝を目前としていた東前頭七枚目高安が大関正代の掬い投げに屈して二敗目を喫し、二敗の関脇若隆景が大関貴景勝を寄り切りに退けたため、十四日目にして再び高安と若隆景が賜杯レースの先頭に立ち、三敗を守った大関御嶽海を押し出しで制した西前頭六枚目の琴ノ若の3人が賜杯レースに残る展開となりました。打ち出し後に行われた協会審判部による千秋楽の取組編成会議では、若隆景が結びで大関正代と、高安は7勝7敗となった関脇阿炎と、三敗琴ノ若はこちらも7勝7敗の小結豊昇龍との対戦が組まれ、二敗の若隆景と高安が敗れ、三敗の琴ノ若が勝った場合、この3人の巴戦で優勝決定戦を闘う可能性が残りました。
で、今日の高安。これまで対戦成績9勝15敗と合い口が良くない正代を相手に、立ち合い右差しから左上手を取って一気に前に出るも、土俵際で詰まった正代に逆転の掬い投げで土俵を割って勝負あり。角番の正代は初日から4連敗、六日目まで1勝5敗から奇跡的とも言える勝ち越し、そして角番脱出を決めました。取組後のコメントは「ホッとしました、とりあえず。立ち合いから相手の相撲になったがあきらめなかったのが良かった。連敗中は勝ち越すイメージなどできなかった。良かった」とのことですが、土俵際の落とし穴に嵌まったような高安としては、やはり合い口も出たのか、勝ちを急いだのも敗因の一つになったかもしれません。幕内後半戦の審判長を務めた高田川親方(元関脇安芸乃島)は「いい形になったけど出過ぎた。いつもはゆっくりじりじり行くけど、前に出た所を正代にやられた」と語っており、“平常心”とはならなかったところがあったのでしょう。
となると、この次の一番の琴ノ若も含め、「さあ自分にも」と気持ちが切り替わるのが結びの一番の若隆景のようで、大関貴景勝に立ち合い土俵際まで押し込まれながら、しっかり残して右差し、さらに左差しの体勢から攻め上げ、寄り切りで勝負あり。取組後は「立ち合いは押し込まれたが残せたのはよかったと思います。必死に相撲をとっているんで」とのコメントを残し、第35代横綱双葉山以来86年ぶりとなる新関脇での優勝に向けて再度賜杯レースの先頭に立ちました。
そして、西前頭六枚目の琴ノ若も、新大関の御嶽海を右差しから右にずれ、左も差し両差しから大関を引かせ、押し出しで一蹴、三敗キープで賜杯レースに残りました。「自分の中で自信になる相撲だった。前回は圧力で持っていかれているので、負けずに中に入れればと思っていた」とのことですが、こうなると注目は三賞の行方で、この3人で誰が何賞をゲットするか。目が離せないと思います。
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