感想は、なんとも形容しがたい。
つまらなかったとか、ビミョーだったわけではないよ?
もうね、最初っから嫌な予感が止まらないというか。
そこいらの恐怖映画よりずっと怖かったわ!
実際容赦ねーし…
序盤、あの子供と謎の小動物が登場したとき、とめどもなく頭に浮ぶ邪推…
あの小動物、なんだったんだろうな、説明がなかったんだけど。
一目みて思い浮かんだのは鋼錬の髪の長い犬…。
正直、あの「カートリッジ」には心底参った。
なるほどTVシリーズのアレがコレに帰結したんだろうが……
過去いろいろ観たり読んだりしてきたが、屈指のトラウマエピソードだと思う。
公開するにあたって当初はPG12を予定してたのを、映倫にR15指定されたらしい。
なお、総集編の前編は全年齢対象、後編はPG12指定だった。
いやホント、返す返すも思うが、子供の日に「のんのんびより」と並べて配信する作品じゃない。
ボンドルド。
「筋金入りのろくでなし」と評されたヤツだが、ロクデナシなんてレベルじゃない。
ひとでなし、という言葉がある。人で無い。人間とは思えないヤツをいう罵り言葉。
文字通りの意味で「ひとでなし」
方向性は違うが、同類がハニンバル・レクター博士(羊たちの沈黙)
ボンドルドもレクター博士も、人型をしているがあれらは人間ではない。人外。
我々は、鶏を食べ、豚を食べ、牛を食べる。
肉を食べ、皮を着る。「実に美味い」「とても良い出来だ」と満足気な顔をする。
命に感謝し、ときおり憐憫を覚えることがあっても、利用し犠牲にすることを止めない。
なぜなら、我々は鶏ではないから。我々は豚ではないから。我々は牛ではないから。
おれたちは、鶏デナシであり、豚デナシであり、牛デナシなのだ。
たぶん、彼らも同じなのだろう。人ではないから。人でなし。
その、人ではないナニカが、人の形をし、人の言葉を話し、人並み以上の知性を示す。
イカれてはいるが狂ってはいない。
これが人の言葉を解さぬ異形のモンスターであったなら、ここまで怖くはなかったはず。
エンドロールを眺めながら思ったのは、ボンドルドも怖えーが、それを生んだ作者もこえー。
どこをどうしたら、あんなの思いつくんだよ。
カートリッジを排出しながら、名前やプロフィール、抱いていた夢まで口にする。
あれは吐き気がした。
その吐き気と嫌悪感の絶対値が、この作品への賞賛の大きさなのだ。
来年、TVシリーズの2期が放映される。
それを観る予定の人は、この劇場版は押さえておくべき。
たぶん「これまでのあらすじ」的なフォローは入ると思うが、観ておくべき作品。
復習として総集編前後編と併せて観るともっと良し。
ただし、観劇負荷が大きいので注意されたし……。
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