★ギーター/2-60
(長谷川訳)・・・アルジュナよ、感覚器官達は大層手強いぞ。それにそれらの
統御に苦心している、学者の心さえも強引に外に連れ出すのだ。
(田中訳)・・・・アルジュナよ、感覚の欲求は、まことに強く烈しいもので、修行を積んで道をわきまえた人の、心さえも力づくで奪いさるのだ。
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(長谷川解説)
幾多の心の戦いで、感覚器官は、度々手強い力を発揮する。常に感覚器官に支配されていたのでは、人生は堕落に向かうしかないと、ただ理想で分かっていても、感覚器官を統御することはできない。多くの人々は感覚器官を自分で統御したいと願う。しかし、そのようなことは叶わない。偉大な学者であれ、あらゆる聖典に通暁し、努力しようとも、この方面では成功できない。心は、ただ思索によって判断し、一つの規範を自分の前に置くことはできる。しかし、感覚器官はこのように強力なので、考え深い人間の心をも強引に、彼が避けようとしている堕落の道に引き込む。
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