★ギーター/2-70
(長谷川訳)・・・絶えず流れ込む川の水を受け入れ、満たされながら、海は全く揺らぐことはない。そのように、心に進入する様々な欲望の後を追うことなく、それらを自然に受け入れている者は平安を得る。
(田中訳)・・・・無数の河川が流れ入っても、海は泰然として不動である。様々な欲望が次々に起こっても、追わず取りあわずにいる人は平安である。
(長谷川解説)
人は平安と喜びをどのようにして受け入れることができるのか、それを、ここでは大変美しい比喩で語っている。海は川の後を追うことも、それらが自分の処にやって来るのを拒むこともしない。海にはすでに充分の水があり、どんな川の水が進入しようが、それによって何らの差異も生じない。このように、人は先ず自分の内に永遠の喜びの源泉を獲得しなければならない。そうなれば、人は人生のつかの間の喜びも穏やかに楽しむことができるだろう。
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