■空調ではなく自然の風で「涼」 新国立競技場が完成
(朝日新聞デジタル - 11月30日 18:18)
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来年開催される2020年東京五輪・パラリンピックの中心的な会場である新国立競技場(東京都新宿区)が完成、設計・施工を受注、担当した大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所共同企業体から運営主体である日本スポーツ振興センターへの引き渡しが行われた、ですか。2012年(平成24年)、日本スポーツ振興センターが新国立競技場のデザインの国際設計コンペティションの公募を行い、英国を拠点に活動報告していたザハ・ハディッド(Zaha Hadid)が入選となり、2015(平成27年)に承認、一度着工が決まったものの、2520億円にのぼる総工費など計画そのものへの問題が持ち上がって安倍晋三首相が「現在の計画を白紙に戻し、ゼロベースで計画を見直す」と表明、ラグビーW杯(2019年9月)の新国立での開催を断念してコンペティションをやり直し、12月22日に2案のうちから大成建設・梓設計・隈研吾のチームによるA案(総整備費約1490億円)を「優先交渉権者」とし、当初の予定より大幅に遅れて着工され、突貫工事の末に開催前年の2019年(令和元年)に完成、引き渡しに至ったと言う次第で、一時は五輪開催に間に合うかどうかが微妙とも見られていた工事が終わり、本当に良かったと思います。
記事によれば、「杜(もり)のスタジアム」と銘打ったコンセプトで47都道府県の国産材を使い、自然の風が流れ込む工夫を施し、観客席に空調設備を設けない代わりにいくつかの庇で外から場内に気流を通し、自然の風で涼が取れるような方法で夏季に開催される大会に対処とのことで、このところ、京王線の高尾山口駅の新駅舎やJR東日本の高輪ゲートウェイ駅の駅舎など、木をメインにしたデザイン・設計の建築物を多く手掛けている隈研吾らしさが現れた競技場となったと思います。
地上5階地下2階、高さ約47m、延べ面積約192,000m2と言う規模は旧国立競技場の約3.7倍だそうで、五輪・パラリンピックで約6万人(大会終了後には計約68,000席)の収容規模とのことですが、今後どんな事態が起こるかはともかくとして、とにかく、開催国日本らしさが出た新しい競技場がコンペティションのやり直しで建設期間に制約のある厳しい条件の中で完成を見たことに、敬意を表したいと思います。
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