恩を施すは、
努めて報いざるの
人に施せ。(前集156)
「他人に利を与えるときは、なるべく見返りの望めない相手にほどこすことを心がけるべき」という意味です。
私たちが何かよいことを行おうとする際に、「人からどう思われるだろうか?」と他人の視線を絶えず、気にしてしまうもの。
しかし、他人からの評価やお礼を当て込んで善行に励むと、周囲の目の届く範囲内のことにしか手を伸ばさなくなります。やがては表面を取り繕うことばかりに、必死になってしまうでしょう。
ですが本来、「徳を積む」というのは、自分を高めるための行ないです。自己を向上させるための行いが、かえって自分をダメにするようでは本末転倒です。
他人からの称賛や報酬を受け取ろうという思惑は捨てて、常に自分磨きに励みたいものです。
・・・・以上、守屋洋「菜根譚の教え」より。
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