第2章 誕生飛鳥時代〜平城京
飛鳥時代(六世紀後半〜八世紀初頭)/聖徳太子/十七条憲法の凄さ/飛鳥時代の文化/律令国家へ/白村江の戦いと防人制度/遣唐使/「古事記」「日本書紀」「万葉集」の誕生/仁徳天皇に見る「大御心」と「大御宝」/日本の誕生/律令制度と班田収授法/身分制大名の台頭から応仁の乱/室町の文化/応仁の乱/応仁の乱の影響
<はじめに>
古代から大和政権成立までを「日本の幼年時代」とするなら、飛鳥時代は「少年時代」といえる。
中国王朝の臣下となる道をきっぱりと断った日本は、この時代に独立した国家として歩み始めた。そして、私たちの祖先は、自分たちが住む国を、「日が昇る国」=「日本」と命名する。この素晴らしい名は1300年後の現在まで一度も変わることがない。
日本独特の文化が育ったのもこの時代である。神話と合体した歴史書である「古事記」と「日本書紀」が著わされ、また天皇から遊女や乞食者(ほかいびと)までの詠み歌が集められた。世界に類を見ない歌集、「万葉集」が編まれた。
一方で、遣隋使、遣唐使を派遣し、積極的な外交が行われた。外来宗教である仏教が栄え、シルクロードを通ってきた多彩な文物がもたらされた。これらの文物の中には、今日すでに生産国では消滅し我が国にのみ残されているものが多数ある。いかに私たちの祖先がそうしたものを大切にしてきたかの証である。
飛鳥時代こそ、日本という国がたくましく成長していくダイナミックな時代である。
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