T病院に入院してから母は1度部屋を変わっている。
夜、他人がいると眠れない質なので一人部屋を希望していたことは知っていたが、
わたしは母の病室が何階にあったのかも知らない……ワケではなかった。
だって、入院2日目の夜に応対した事務長代理がぺろっと「2階」って言っちゃったし、
次の日、夜間受付に行ったらバイトのおじさんが、
「たいら母さんは2○○号室だから面会拒否か」とでかい声で言ってたしね。
もちろん、わたしは敢えて聞かないふりをしていたが。
しかし、母からスマホで連絡が来たあと福祉課とのやりとりのなかで、
敢えて知っている事を誇示した方が良いかなという場面があったので、
「2階ですよね」と言ったらなんとその日に3階の特等室に移動させられていた。
いやまあ、T病院の特等室はわたしが入院していた耳鼻科の一般個室の半額以下だから、
構わないっちゃ構わないんだけれどね。
ただ、遊びにはパッと散財する母だが、無駄な出費は嫌いなので、
「歩けもしないのにこんなだだっ広い部屋なんて必要ないわ」
と愚痴っていた。
実際、行ってみたら寝室部分はそんなにだだっ広くはなかった。
ただ、母は今使えない洗面所とトイレが異様に広々としているんだけれど。
話しを本筋に戻すと、
母は2階の部屋にいる時にセーフティーボックスの鍵をなくしたので、
自己管理ができないと見なされ今の部屋では鍵を渡されていないとのこと。
しっかり者の母ではあるが、最近寄る年波に眼鏡の置き忘れとか増えてきたし、
最初の数日は記憶がないと母自身が認めているのでなくしたことはなくしたのだろう。
と一瞬、思ったけれど前の日記のコメントでおぐママ様が突っ込んでくれたように、
ベッドに寝たきりの人がどうやったら鍵を置き忘れるんだ?
鍵が見えなくなったのが事実だとしても、
ベッドの下に落としたとかマットの隙間に挟まっているのでは?
それって、すぐに見つかるはずだよね。
それに母は頑なに「鍵なんかなくしていない」と言っているし、
それをうけて「なくしたの認めなよ、自分のせいでしょ」と母に詰問したら、
急にケースワーカーが「お母さんのせいではなく……」とか言い出したのも妙だ。
そして更に妙なのは、一度鍵をなくしたら二度と鍵を渡さないというシステム。
医師の友人に聞いたら、セーフティーボックスの鍵をなくす人は結構いるけれど、
だからといって二度と鍵を渡さないのがデフォとかはないらしい。
そもそも、入院当初の母はともかく今は割と大魔神モードが復活しつつあるんだし、
鍵の管理くらいできるよと母の援護射撃をかってでたら、
いきなり矛先がわたしに向かった。
曰く、わたしの話し方はけんか腰で失礼なんだと。
そりゃあまあ、わたしは耳が悪いうえに永年教壇に経っていて、
マイク無しで200人収容の階段教室で授業をしたことがあるくらい地声は大きい。
そのうえ、政治学を研究していたためディベートみたいな物言いになりがち。
おまけに今は相手に不信感を持っているのでお世辞にも丁重な物言いはできない。
だからけんか腰に聞こえるのは事実かも知れない。
でも、いきなりそんなことを言い出す方が失礼ではと思っていたら、
件のケースワーカーと一緒に病室に来ていた女性が、
「わたしは貴女に初めて会ったけど本当にけんか腰な喋り方だと思う」
と言いだした。いや、その台詞そっくり貴女に返すよ。
ていうか、貴女は誰?ケースワーカーは以前にキチンと名乗ったけど、
貴女は名乗ってないよね。看護師なのかケースワーカーなのかも分からないし……。
でまあ、けんか腰と言われたので業といつもより強い口調で、
「別にこれがわたしの普通の喋り方ですけど」
と大人げなく言い返してしまった。
結局、鍵はどうなったかと言えば、
「鍵が欲しいと聞いたので、鍵貸与の用紙にサインして下さい」
と次の日に事務のお姉さんがやって来て言ったのでまた驚愕。
一度なくしたら二度と貸さないというシステムはどうなったんだろう?
母は自己管理能力がないんじゃなかったの??
それとも、たった1日で能力が向上したというのかしら???
でまあ、その次の日に看護師が持ってきた鍵を見てまたまた驚愕。
でかいうえに腕にバンドでとめる方式なんだもの
これをなくすことは先ず滅多にないよね。
そもそも母がぼ〜っとしていて鍵をなくしたと言うけれど、
入院当初の母こそ自己管理能力がなさそうなんだから、
最初からそんな人にはセーフティーボックスの鍵を貸さない方が良かったのでは?
ログインしてコメントを確認・投稿する