中村天風先生は5百年に一度出るか出ないかという偉人といわれ、東郷平八郎、山本五十六、原敬首相、宇野千代、双葉山、松下幸之助、稲盛和夫氏など数多くの時代のリーダーが師事しました。
中村天風先生は、「自分は肉体でもない、心でもないという心持ちが、信念にならなければいけない」と強調されています。そして、次のように言われています。
水道の蛇口をひねると水が出る。
しかし、蛇口から水が出たから、蛇口が水を作ったという人はいないでしょう。
肉体も同じことで、肉体が命を作ってくれたんじゃないんです。
肉体は自己そのものではなく、自分の命の付属物、命が生きる道具なのです。
本当の自分とは生命である。自分の個という生命は、大宇宙の生命、すなわち宇宙霊と通じているのだ。
以上、「心に成功の炎を」を参考にしました。
「自分は宇宙霊と一体だという、この信念をもたなければならない」といわれます・・・「盛大なる人生」より。天風先生はこの一体感を悟り、掴み取られたのです。
人間は孤独なのではない。天風先生は、この一体感を「不孤(こならず)」と呼びました。
病になろうと、不運な目に遭おうと、自分一人で立ち向かっているのではない。宇宙霊という計り知れない力がバックアップしてくれているというのです。
「自分の生命の背後には、見えないけれど宇宙霊が、自分を抱きしめるように、自分と共にあるのだ!」と信念を持って生きるとき、孤独感は吹き飛んでしまいます。
・・・「運命を拓く」より。
決して孤独なのではない。バックアップしてくれている力を信じて生きる、これが天風先生の信念となっているのです。
以前、「蛇口は水ではない」というテーマで日記を書いたことがあります。
笑い話かもしれませんが、約50年前、東京オリンピックが行われていた頃、アフリカの未開の国から来た選手で、日本では水を蛇口からドンドン出しているのを見て、蛇口を一杯買って帰った男があったという話があったようです。
蛇口は水ではなく、水の出口だということを知らなかったのですね。
蛇口から水が出るまでには、海の水が蒸発して雲ができ、その雲から雨が降り、川の水となり、それが貯水池で貯えられて、浄水場へ行き、上水道管からパイプを通ってはじめて、蛇口から出てくるのです。
水は蛇口ではなく、天地とともにあるのが水なのです。
そして、雨となって地球に降った水は、もともとは大海から生まれたにもかかわらず、山岳の小さな小さな川の源となり、そこから、あるいは谷、あるいは平野、砂漠を通って大きくなり、大河となります。
その間、途中の人間、動物、植物、鉱物など全てのもののために奉仕し、自分を捨ててその水としての義務を果たします
そして最後に自分の母なる大海に流れ込み、大海と一つになるのです。
私たちは肉体をもち、強い自我意識を持ちます。そのため感覚器官からの刺激が余りにも強すぎます。
そのため、どうしても感覚的な判断になりやすく、この肉体を自分自身と思いがちになります。 そして、自分の関心の全てがこの肉体としての「我」の満足となりやすい。
しかし、蛇口が水ではないように、このちっぽけな肉体が人間の本質=生命ではないということです。
不生不滅、不垢不浄、不増不減そのままで完全で完璧な宇宙の大生命そのものなのではないでしょうか。 天地をつらぬく大生命が、私として、今、ここに、現れているのです。
夜空にきらめく無数の明星、この天体を秩序整然と運行するパワー=いのち。
「いのち」・・・・とんでもない、そしてものすごい智慧・善・真・愛・美・調和・進化・歓喜・富・徹底した利他・・・・。
この「いのち」が私であり、あなたではないでしようか。
そして、この大生命である私は、この世に生まれてきて、今、ここに生きています。何をするために生まれてきたのでしょうか?
今、わたしはラルフ・ウォルドー・トラインの訳書、吉田利子「人生の鍵をひらく万能の鍵」、谷口雅春「幸福はあなたの心で」を座右においてこの2冊を繰り返し読みつづけています。来月には90歳を迎えるわたしであり、いま20回目を読んでいますが、あと何年生きられるかしりませんが、できれば100回は読み込んで、心身の奥深くまで神の言葉としてしみこませ少しでも魂の向上に役立ててくれればと願っています。
最後に、両書ともに、一日うち何回か、次のような言葉を思念したり、あるいは祈ることは人生の大きな支えになるであろう、と述べています。
<谷口雅春訳>
天にましますわが父なる神よ。あなたは無限者であり、霊であり、生命であり愛であり、智恵であり、力であり給う。あなたの中に私は、動き且つ存在を保っているのであります。あなたから私に必要な助けは来るのであります。父よ、私の内にある実相の完全なる全相をあらわしたまえ。
<吉田利子>
無限の生命と愛と知恵とパワーのスピリットよ、わたしはあなたのうちに暮らし、行動し、生きます。どうぞ、わたしを助け、私を通じてあなたをお現しください。
わたしが最高の智慧と洞察と愛とパワーに向かって自分を開くよう助けてください。そして、あなたと人々と、生きとし生けるものすべてに、誠実に仕えることができますように。また聖なる指針と守りが与えられ、必要なものがすべて恵まれますように。
・・・・・「無限の生命と愛と知恵とパワーのスピリット」のなかにいる私は強い。わたしには聖なる導きと守りがある。わたしのなかで働いているのは「父なる神であり」、「父なる神」とともに私は働いているのだから・・・・・。
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