アニメのBGMといえば、私にとっては何はなくとも「うる星」が真っ先に挙る。
昨日は、「うる星」にミッキー吉野が楽曲を書き下ろしていた話をした。
「へぇ、あの人がねぇ」と、比較的とっつきやすいので話の枕に持ってきたわけだが、うる星音楽ワールド全体からすれば、それもあくまで一部分でしかない。
「うる星やつら」の音楽(BGM)は非常に数が多い。CD化されているものだけで、かるーく百を超える。
そして、その多くに名前がない。M-1、M-2、M-3、といった番号が付けられているだけなのだ。
余談だが、紛らわしいことに、M-1、TVM-1、これが別々の曲であり、劇場版におけるナンバリングはまた別だったりと、なかなかコレクター泣かせだったりする…。
数も多いが、内容も多彩だ。
押井守が好き勝手やったおかげで「うる星」は何でもアリになった。
コメディーはもちろん、しんみり、シリアス、ミリタリー、ホラー、趣味全開の精神内面思索など、いろんな要素が入り込んでいる。押井自身は途中で降板するが、何でもアリの空気は受け継がれていく。
「どんなアニメなの?」と訊かれて、これほど返答に窮するアニメを私は知らない。
それらの多彩な内容を支えたのが、これまた多彩なBGMたちだ。
うる星ファンなら経験があるだろう? 他のチャンネルのバラエティー番組内のVTR映像で、なんか聞き覚えがあると思ったら「うる星」のBGMだった経験が。
NHKのニュース番組や、ドキュメンタリーなんかでも使われていた。同志なら気づいているはずだッ!
いかなるシーン、いかなる場面においても、なにかしら適合する曲があるのが「うる星」楽曲の凄いところだ。
主な作曲家は、風戸慎介、安西史孝、西村コージ。
劇場版の制作時はまた別の作曲家が起用される。その一人がミッキー吉野だったわけだ。
で、ここまでが話のイントロ。
これから各論に入っていくわけだが、おまいら徹夜の準備は十分かッ!?
え、ダメ? しかたねーな…
うる星のBGMで好きなものはいろいろあるが、とりわけM-8は落とせまい。
「き・え・な・い ルージュマジック」の回、劇中のTVCMシーンで使われ、
「堂々完成!これがラムちゃんの青春映画」の回では、フィルムシーンで使われた。
何のこっちゃわからんと思うが、ガチ勢なら「あ、もしかしてあの曲か…?」と思い当たるかも。
この曲自体、いい曲なのだが、これのジャズアレンジバージョンは我が魂の名曲である。
ジャズアレンジ盤は1983年から1985年にかけて、LPレコードで三枚発売された。
その後、Vol.1がCD化されたが、不振だったのかそこで頓挫。Vol.2以降は絶版のまま、幻の名盤となった。
私はLP盤を所持しているが何度も再生して消耗が進み、CD化を待ち望んでいたため、当時のガッカリ具合は筆舌に尽くしがたいものがあった。
程度の良い中古を探し求め、よく神保町を歩いたものである。もちろん中野も。…アキバ? 当時の秋葉原はそういう街ではなかったんだよ。
この曲に対する思い入れの理由は、いたって個人的なエピソードが入り混じるのであるが、それを語ってわかるのは、mixiのマイミクではひとりしかいない。
まあ、徹夜はムリだろうが、よかったらLP一枚分付き合わないか?
件の魂の名曲は、こいつの三曲目にある。
A面
1.I.I.You & 愛
2.ラメ色ドリーム
3.Music Capsule 2 より M-8
4."ビューティフル・ドリーマー" メイン・テーマ
B面
1.夢邪鬼のWaltz
2.We Expect...
3.Music Capsule 2 より M-6
4.ラムのラブソング
絶版にしておくにはあまりに惜しい名曲たちなんだぜ。
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