西郷隆盛の言葉はその薫陶を受けた庄内藩の有志たちの手によって「南洲翁遺訓」にまとめられています。
<西郷隆盛の言葉>
古(いにしえ)より君臣ともに己を足れりとする世に、治功の上がりたるはあらず。自分を足れりとせざるより、下々の言も聴き入るるものなり。己を足れりとすれば、人己の非を言えばたちまち怒るゆえ、聖人君子はこれを助けぬなり。
<大意>
昔から主君と家臣がともに「自分は完璧だ」と驕っているような時代に、うまく治まった例。はない。「自分はまだまだだ」と謙虚に考えていればこそ、国民からの声も聞こえるものだ。驕っている人は忠言をされるとすぐ怒るために、優秀な人材が離れていくことになる。
<補足>
西郷は「地位や実績を築くにしたがって、だんだん傲慢になり聞く耳をもたなくなる」と指摘し、「謙虚な心で人の意見に耳を傾けないと、優秀な人物に見捨てられ、自分勝手に暴走して失敗する」と戒める。
・・・・・「西郷どん 完全読本」(産経出版)より。
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