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2017年05月21日09:03

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中村天風「宇宙のエネルギーとしての生命」


5月19日の日記「中村天風・人間の健康も、運命も、心一つの置きどころ」に続きます。
武田鏡村「中村天風の行動学」(東洋経済社)より。

宇宙のエネルギーとしての生命
では、その気の根源とは何であろうか。
私たちを取り巻く宇宙エネルギーの名称――それは精気・霊気であり、「先天の一気」と言われるものだ。これが世の中であらゆる気の根源である。

天風はこの根源的な気を「宇宙霊」と名づける。これは宗教的にいえば、「神」であり、「如来(仏)」であり、神道では天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)というものである。

宇宙エネルギーは、宇宙はもとより、地球上の生命・物質を生み出す根源的な力だ。その力に人間は包まれているにもかかわらず、それを認識・自覚することはあまりない。

天風は言う。この宇宙エネルギー(宇宙霊)は、私たちの心が働く場となる脳髄から神経系統に受け入れられ、それから肉体に伝えられ、活動となるものだ。それは命の源であり、命を活かす力である、と。

この宇宙エネルギーには、それを受け入れる側によって、「建設の法則」と「破壊の法則」が働く。いわゆる「プラス・エネルギー」と「マイナス・エネルギー」がそれだ。

宇宙エネルギーを積極的に受け入れようとすると、「建設の法則」すなわち「プラス・エネルギー」が働く。「あの人は健康で丈夫だ」「あの人は運がいい」といわれるのだ、それにあたる。

ところが、逆に宇宙エネルギーの存在に気づかずに、いたずらに肉体という器ばかりにこだわっていると、「破壊の法則」すなわち「マイナス・エネルギー」が働いて、健康や運からも見放されてしまうことになる。

そもそも、宇宙エネルギーというと、昔から「空気」「食物」「水」「土」「光」の五つがあるとされてきた。これが人間の命を支え、活力を与える要素であるといわれてきたのだ。

しかし、それだけでは生きていけないことは、命に終わりがあるということでも明らかだろう。

そうであるならば、命を支え、活動させるものが、人間の内部になければならないことになる。

それが宇宙エネルギーである。天風は、これを「気」といい、「霊魂」といい、「心」という。私たちは、その宇宙エネルギーを身体に内在させているからこそ、生命を保っているのだ。この生命の本当の力に気づくかどうか――ここに運命の分かれ道がある。



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