■稀勢の里・高安が土つかずの9連勝 大相撲春場所9日目
(朝日新聞デジタル - 03月20日 18:14)
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大相撲三月場所九日目、中日勝ち越しターンの横綱稀勢の里は先場所唯一の黒星を喫した関脇琴奨菊に前に出られて攻め込まれ、土俵際に追い込まれながら逆転の左突き落としで何とか白星を重ね、関脇高安も合い口の良くない豪風の左往なしをかわして叩き込みに退け、ともに全勝キープ。苦手の勢を踏み込み鋭く寄り切りに仕留めた大関照ノ富士、徳勝龍を叩き込みで制した栃煌山が勝ち越しを決めて一敗で追走。しかし、横綱鶴竜は宝富士を寄り切りに退けたものの、横綱日馬富士が荒鷲の寄り切りに屈して三敗目を喫する展開になりました。
稀勢の里と琴奨菊は過去62回と幕内の対戦では歴代最多で成績は稀勢の里から見ると通算29勝33敗ですが、先場所の大関同士から一転、今場所は横綱稀勢の里と関脇琴奨菊と言う顔合わせ。角番大関ですでに六敗だった琴奨菊は先場所立ち合い稀勢の里を喉輪で押し上げ左差しから右巻き替え、稀勢の里の左押っつけの応戦をかわしてがぶりから寄り切りと言う“意地の一番”でした。その熱戦の記憶から、新横綱の稀勢の里にとっては番付に関わらず横綱としての評価や価値、さらには、どんな横綱になっていくのかを見極めることのできる相手だと考えていましたね。今日の立ち合い、琴奨菊が前に出て横綱を土俵際まで追い込む展開となったことで新横綱の初黒星かと思いましたが、土俵際の往なしが利いての突き落としで、何とか白星を拾った恰好の一番でした。かつての稀勢の里ならあっさり土俵を割ったり咄嗟の判断が不発になったりで墓穴を掘ることも少なからずあったのですが、相手が見えているのか相撲勘の良さなのか、不利な体勢から活路を見出だすことができているのかもしれませんね。ただ、その分“隙がある”のも確かで、残り六番にどういう展開が待っているかが注目でしょうね。
相撲勘の良さを発揮していると思うのは高安も同じで、今日の豪風戦も相手の動きがよく見えているような印象を感じますね。大関二人には勝っていて、あとは上位戦は二横綱のみですが、今日三敗目を喫した日馬富士は足の状態がまだ十分とは言えず、鶴竜も優勝した先々場所の勢いに届かず、どちらも休場明けと言う共通点がありますね。それにしても、高安の一番にかけられた懸賞は零で、いくら世間の関心が(同じ部屋の)新横綱に集中しているとしても、中日勝ち越しの全勝で星によっては大関昇進もあるかもと言われている関脇の一番に興味を示さないとは、何とも冷淡なと感じました。
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