守屋洋「菜根譚の教え」より。
<書き下し分>
君子は、その練達ならんよりも、朴魯(ぼくろ)なるにしかず。(前集)
若手の採用は、あくまでも新卒にこだわるという企業が多くあります。一人前に育てるまでに、多くの時間やお金を要する新人をあえて雇う理由は、彼らが世の中の悪い習慣に染まっていないからでしょう。
人は人生経験を積むほど、世の中の習慣を意識し、さまざまな駆け引きを身に付けていくもの。もちろん、厳しい現実を生きていくためには、ある程度の駆け引きも必要になるでしょう。しかし、物事の裏を読み過ぎたり、細かいことにこだわり過ぎたりしては、人としての魅力が失われてしまい、周りの人からの信用も得られません。
人として成長するためには、細かいことを気にするよりも、おおらかで素直であることが大切です。それは、「愚直」と言い換えてもよいでしょう。
若いうちには、素直な気持ちで多くのことを学び、吸収する。そして、年を重ねるごとに、その素直さは魅力となり、周りの人を惹き付けていくのです。
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