私たちの呼吸力(呼吸機能)は20歳をピークに年とともに衰えます。
肺活量は1年毎に30�嫩祺爾靴泙后淵織丱海魑曚�人は倍ほど早く低下する)。
残気量(思い切り息を吐いても肺の中に残る空気の量 )も1年毎に20�嫣�えていきます。ということは10年経つと肺の中に軽量カップ1杯分の空気が余分にたまり、それだけ新鮮な空気が吸い込めなくなるわけです。
血液中の酸素の割合も60歳代になると、20歳代に比べ10%低くなります。
健康な成人男性の肺活量 3,000〜4,000 ��
健康な成人女性の肺活量 2,000〜3,000 ��
呼吸機能の低下は全身の細胞の酸欠状態をまねき、息切れ、疲れやすさ、ひては老化や万病の引き金となります。
以下は昭和大学医療短期大学助教授 宮川哲夫先生の解説を参考にしました(平成15年5月7日放送NHK生活ほっとモーニング)。
1.呼吸機能低下の原因と対策
呼吸機能の低下は次の原因によります。
�� 肺そのものが老化する
肺そのものの老化とは肺の弾力性が低下して、膨らんだり縮んだりする力が弱くなり、肺に空気を十分取り入れたり出したりすることができなくなることです。
風船を膨らませて空気を抜くと、新しい風船では勢いよく瞬時に縮みます。しかし使い古しの風船は弾力性を失っているので、縮むのに時間がかかるし、また縮みきらず、空気を出し切ることも出来ません。
古い風船のように、年とともに肺の縮み方が低下します。そのため肺の中の空気を吐ききれず、古い空気すなわち残気量がふえ、新鮮な空気を取り入れることが出来なくなります。
吐ききる力が弱くなるから、吸う量が少なくなる。 新鮮な空気を一杯取り入れるためには、どうしても吐く量を多くしなければなりません。
�� 気管支が細くなる
呼吸によって取り入れた空気( = 酸素 )は気管から気管支を通して肺胞へ送られます。この肺胞から酸素が毛細血管に取り込まれ、全身に送られます。
この気管支を支えている軟骨が、年とともに硬く縮まり、そのため気管支が細くなって、肺胞に届く酸素の量が減ることになり、全身に送られる酸素の量も少なくなっていきます。
�� 骨、関節が動きにくくなる
肺を囲んでいる骨や関節にも変化が生じ、動きにくくなります。
肺は背骨、胸の前にある胸骨、肋骨などの骨で囲まれています。この骨が大きく上下に動くことで、肺を囲む空間が広がったり狭くなったりします。その結果、肺が大きく膨らんだり縮んだりします。
しかし年とともに関節が硬く動きにくくなり、骨の動きも小さくなるため、肺は大きく膨らむことが出来にくくなります。
�� 呼吸筋が弱くなる
呼吸筋とは呼吸するときに使う筋肉で、肋骨を持ち上げる斜角筋、肋骨の間にある肋間筋、肺の下にある横隔膜などがあります。この呼吸筋が伸び縮みすることで、肺が膨らんだり縮まったりして呼吸が出来ます。
しかし年とともに呼吸筋が弱くなるため、肺が大きく伸び縮みできなくなって呼吸機能が低下していきます。
2.腹式呼吸の効果
肺の老化自体は元へ戻すことは出来ません。しかし腹式呼吸によって、呼吸筋、骨、関節の動きをよくし、呼吸機能をよくすることが出来るのです。70歳を超え気管支がつぶれてしまった人でも、腹式呼吸をすると気管支を広げることができ、肺に出し入れする空気の量を多くすることができます。
朝、昼、晩、気がついたとき、腹式呼吸を何回かやりましょう。
胸式呼吸の場合は肺の上の方しか空気がいかず、肺全部を使った深い呼吸ができませんが、それでも深呼吸は普通呼吸よりも腹式に近い呼吸ができますので、腹式呼吸が苦手な方は、深呼吸を一日数回やってください。
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