厚生省(当時)が平成7年に行った痴呆対策調査で、アルツハイマー型患者の7割強の人が、自分の歯が残っていなかったということを明らかにしました。
アルツハイマー型老年痴呆者と正常者の比較
患 者・・・自分の歯がない(殆どない) 73.5%
正常者・・自分の歯がない(殆どない) 32.4%
厚生省(当時)はこの調査から、「よく噛まないことが、脳の退化につながり、アルツハイマーになりやすくなる」と指摘していました。
同様の研究は、北海道大学医学部近藤喜代太教授によっても行われました。
アルツハイマー型老年痴呆患者60名、および同地域の同年齢の健康な人120名を対象に比較調査した結果、アルツハイマーの危険因子として次の4つがあげられました。
アルツハイマーの危険因子
1.不活発な趣味、余暇、交際など
2.頭部の外傷
3.歯の喪失
4.本や新聞など活字を読んで頭を使うことのない習慣
特に歯については、総入れ歯、上あごの入れ歯は、アルツハイマーとの強い関連がありました。
このことについて近藤教授は「これは入れ歯だとボケルということではない。噛むことと脳の働きを考えると、入れ歯でもよく噛むことがボケ予防になる」と言われます。
また九州大学医学部松本公絵講師らも、病院に入院、通院中の老人87名を対象に歯の状態と痴呆の関連との調査し、「痴呆の度合いが進んでいる人ほど、噛む力が弱くなっている」
とよく噛むことの必要性を報告しています。
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