「こち亀」が連載終了する。
2016年は年頭からいろいろ訃報やスクープなどで衝撃的な出来事が続いたが、個人的にはこの「こち亀」終了がいちばんショックだ。
なんといっても連載40年だ。1976年といえば僕は小6で、「サーキットの狼」の人気で小学生の間でスーパーカーブームが起きた頃だ。僕はどちらかというと前年から連載が始まった「ドーベルマン刑事」や、「包丁人味平」のカレー戦争が真っただ中で、こちらのほうを夢中になって読んでいた。あの頃のジャンプは毎週読んでいたのだ(ほぼ、立ち読みだったが…)
だから、「こち亀」の第1回(読みきりだった)もリアルタイムで読んでいる。
ハッキリ覚えているのは、ほかの漫画からすごく浮いてるなぁということ。何でもアリのジャンプの中でもあの画風は異彩を放っていた。
だから、その作品が同じ年に連載になって帰ってきたときには驚いたが、すぐに打ち切りになるだろうと思っていたのだ。ところが・・・
まさか40年も続くとは思わなかった。
※作者もこんなこと言ってたのに
小学生だった僕は50を超えたオジサンになっているわけだ。それだけの長い間、読み続けるとも思わなかった。
もっとも、今は息子がジャンプを毎週買っているので「こち亀」も読んでいるわけで、40年ずっと毎週読んでいたわけではない。
それでも、社会人になってから、ジャンプ自体を読まなくなっても「こち亀」だけは毎週立ち読みしていたのだ(おいおい^^;)
で、コミックスだけはずっと買っていた。
ところが、120巻を過ぎたあたりかなぁ。なんか買うのをやめてしまった。理由は簡単で、面白くなくなってきたと感じたから。両さんが寿司職人になった「超神田寿司」あたりからだ。なんか違う・・・という違和感を覚え始めたのだ。
そういう風に感じた人は多かったらしく、「超神田寿司」編はファンの間で今でも賛否両論らしい。
あと、絵柄が急激に変わってきたのもこの頃だ。線が細くなってオタクっぽい画になってきた。昔の劇画調の画と比べると別の作品のようだ。
だが、うちの息子がいつのまにか、僕が買わなくなったあとのコミックスの続きをコツコツと買うようになった。僕が「そのあたり面白い?」と訊くと、「まあ、いうほど悪くないよ。というか、買うのを途中でやめてるのが気持ち悪い」とコレクター気質を思わせるようなことを言った。
まあ、僕も改めて読んでみると「超神田寿司」もそれほど悪くないと思う。また、絵柄が変わったのも、作者・秋本治なりに時代においていかれないようチャレンジした証だと思うようにした。
麗子がいちばんオタクっぽい画になった気がする

せっかくなんで、「こち亀」の好きなエピソードも書こうと思ったんだけど、いや〜、選べないね。これだけあると。だから思いつくままランダムに。
こち亀の魅力はたくさんあるけど、その中でもマニアやオタクな話しは大好きだった。
あと、98巻の「両さんのパソコン講座」は忘れられない。
この当時、windows95が出て、本格的なパソコンブームが始まった。書店には「サルでもわかるパソコン講座」とか入門書が山のように出たのだが、僕にはイマイチわからなかった。そこへこの話しである。両さんが大原部長にもわかるように解説するのだが、これが実にわかりやすかったのだ。僕はパソコンのとっかかりをこの話しで勉強したといっても過言ではない。実際、この作品は多くのパソコン教室で当時コピーされて受講者に配布されていたという話しだ。
40年もあるとその時代時代の流行したものや出来事が作品に反映されたりする。
そう、こち亀は時代の記録誌でもあるのだ。
また、最初の頃の話しは結構過激な発言などもされている。
このへんは今ではコミックスから削除されたりセリフがなくなったりしている。
(最後の「新潟で・・・」というセリフはこの日記の一番上の図版で見比べてもらえるとわかるが、今はセリフが変わっている)
そうこうしながら僕と息子で178巻まで買い集めてきた。もうこうなったら「こち亀」にずっとついていく。秋本治は続けるだけ続けて欲しいと思っていた。何の根拠もなく、この作品はずっと続いていくもんだと思っていた。
しかし、あたりまえのことだが、終わりは必ず来るのだ。9月17日(土)発売のジャンプ42号で「こち亀」は終了する。作者自身の「このタイミングでー」というコメントを聞いて納得したようなしないような・・・
そして、その日に同時発売となる200巻が最終巻ともなるようだが、これは強引に最終回を200巻で終わらせたのだと思う。というのは、「こち亀」はちょっと前の191巻からコミックスの中身を急に5話分増やし始めていた。(その分、値段も108円アップ)なんで急にそんなことやり始めたんだろうと疑問に思っていたのだが、今思えばここから400巻に向かってのカウントダウンは始まっていたのだろう。
(ちなみに、増量をせず、それまでどおりのコミックスの発売の仕方をしてたら最終巻は406巻となった計算である^^)
今週のジャンプの「こち亀」はいつも通りの通常運転だった。あと2回で終わりだとは思えないフツウ〜〜の「こち亀」だった。たぶん来週も通常運転だろう。そして、次の週は・・・
どんな最終回になるのか、楽しみ半分・不安半分だが、どっちにしろ受け入れる心の準備はできている。
「ひとつの時代が終わった」というのはよく言う表現だが、今回のこれこそ、それに当てはまる出来事ではないだろうか。40年という長さもスゴイが、その間、1週も休まず掲載し続けてきたという事実が天晴れというしかない。秋本治は漫画家としての職人だと思うが、ビジネスマンとしても優秀であった。おつかれさまでした。
最後にひとつ。
数ある「こち亀」のキャラクターの中でいちばん好きな人は誰か?と訊かれたら、すごーく悩むけど・・・僕はこの人かな。
本田速人!交機の本田。白バイに乗ってるときと降りたときの差が激しく、性格は少女マンガ好きのオタク。両さんが起こした災難にいちばん巻込まれる彼が大好きでした!
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