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2016年07月29日08:11

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ブッダのことば「ことばと心を正し、悪事をなさない」


ことばと心を正し、悪事をなさない

釈尊はいう。
言葉と心を正しくするように心がけ、身に悪事をなさないで、もしも飲食豊かな、富んだ家に住んでいるならば、つまり、
一.信があり
二.柔和で
三.よく頒(わか)ち与え
四.温かい心でいる
ならば、これら四つの事柄に安住している人は、来世を恐れることはない。



昔、中国の春秋時代に越の国の功臣に范蠡(はんれい)という人がいました。越王を助けたのち、野に下り斎の国に渡り、巨万の富を築き、斎の宰相(さいしょう)にまでなったのです。さらに富と地位を得過ぎたと、その地位と財産を捨て、財を周りの人に頒ち与え、斎を捨てて陶の国に入りますが、そこで交易に携わると、また巨万の富を手にしたのです。不思議な力のある人でした。

范蠡という名を聞くと、いつも釈尊の、この教えを思い出すのです。范蠡はきっと信があり一族の人々に尊敬されていたことでしょう。柔和で、よく周り人々に財や智恵を頒ち与えたことでしょう。そして温かい心でいたからこそ斎の国の宰相に請われるまでになったのでしょう。

彼はきっと、来世恐れること、何一つあらん。死をも、范蠡の魂を輝かせるためにあるように思われます。その後もきっと良き転生を重ねていることでしょう。


以上、北川八郎氏「ブッダのことば」(致知出版)より。




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